(経営学者)佐藤 耕紀 のブログ

経営学の紹介 & Coffee Break(写真、紀行、音楽など)

2021-01-01から1年間の記事一覧

「 「叱る」と「褒める」、どっちがいい?」:「ZUU online」での著書紹介 第2弾(5)

経済金融メディア「ZUU online」さまの連載記事で、拙著『今さらだけど、ちゃんと知っておきたい「経営学」』の内容が紹介されています。 第2弾の5回目は、「 「叱る」と「褒める」、どっちがいい? 」(拙著7-6)というテーマです。 「平均への回帰」という…

「 モチベーションは高すぎてもダメ?」:「ZUU online」での著書紹介 第2弾(4)

経済金融メディア「ZUU online」さまの連載記事で、拙著『今さらだけど、ちゃんと知っておきたい「経営学」』の内容が紹介されています。 第2弾の4回目は、「 モチベーションは高すぎてもダメ?」(拙著7-5)というタイトルです。 「モチベーション」につい…

「なぜ、ルイ・ヴィトンはセールをやらない?」:「ZUU online」での著書紹介 第2弾(3)

経済金融メディア「ZUU online」さまの連載記事で、拙著『今さらだけど、ちゃんと知っておきたい「経営学」』の内容が紹介されています。 第2弾の3回目は、「 なぜ、ルイ・ヴィトンはセールをやらない?」(拙著5-8)というタイトルです。 「価格競争」につ…

「会社の利益」と「自分の利益」、どっちが大事?:「ZUU online」での著書紹介 第2弾(2)

経済金融メディア「ZUU online」さまの連載記事で、拙著『今さらだけど、ちゃんと知っておきたい「経営学」』の内容が紹介されています。 第2弾の2回目は、「 「会社の利益」と「自分の利益」、どっちが大事?」(拙著2-8)というタイトルです。 「インセン…

「なぜ、ダイエーは衰退した?」「苦痛は喜びの2倍?」 :「ZUU online」での著書紹介 第2弾(1)

経済金融メディア「ZUU online」さまの連載記事で、拙著『今さらだけど、ちゃんと知っておきたい「経営学」』の内容が紹介されています。 第2弾の1回目は、「なぜ、ダイエーは衰退した?」(拙著2-5)と「苦痛は喜びの2倍?」(拙著2-6)という2つのトピック…

地中海クルーズ紀行(5) ポルトフィーノ

週末も終わりそうですが、Cofee Breakです。 寄港地のジェノヴァから、ポルトフィーノ(Portfino)というリゾートを訪れました。 Portfinoは、たぶん英語でいうとfine port、「素敵な港」ということかな、と思ったのですが、実際のところはわかりません。 夏…

経営学の名著を読む バーナード『経営者の役割』(1)

Chester Irving Barnard, The Functions of the Executive, Harvard University Press, 1938, 1968 (30th anniversary ed.). チェスター・バーナード(Chester I. Barnard)は、「経営学の父」と呼ばれています。 ちなみに「経済学の父」と呼ばれるのは、『…

地中海クルーズ紀行(4) マルセイユ ~ ジェノヴァ

週末のCofee Breakです。 出航は17:00でした。 船はゆっくりと、港から海原に出ました。 翌朝(予定では8:00)、ジェノヴァに入港しました。 カラフルな街並み。 雲間から、薄明光が差しています。 下船して振り返ると、巨大マンションのような船体。 ⇒「写…

経営学の名著を読む ファヨール(10)

H・ファヨール著、佐々木恒男訳『産業ならびに一般の管理』(未来社、1972年)。 ***** 管理の要素の5つめ、「統制」については、次のように書かれています。(p.183-186) (5) 統制 ● 統制とは、すべてのことが採用された計画・与えられた命令・承認…

地中海クルーズ紀行(3) マルセイユ

週末のCofee Breakです。 一夜明けて、雨にけぶるマルセイユ。 朝食をすませてから、フェリー・ターミナルへ向かいました。 乗ったタクシーはカー・チェイスのような走りで、スリルがありました。 いよいよ、乗船です。 おシャレなビュッフェ。 メイン・ロビ…

経営学の名著を読む ファヨール(9)

H・ファヨール著、佐々木恒男訳『産業ならびに一般の管理』(未来社、1972年)。 ***** 管理の要素の4つめ、「調整」については、次のように書かれています。(p.177-181) (4)調整 ● 調整とは、企業の活動と成功を容易ならしめるように、企業のすべ…

地中海クルーズ紀行(2) マルセイユ

週末のCofee Breakです。 クルーズの乗船前夜、マルセイユの旧港を見わたすホテルに泊まりました。 笹倉鉄平さんの絵のような、港の青い夜。 ⇒「写真紀行」の記事一覧はこちら。 ⇒ ブログの概要(トップ・ページ)はこちら。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 「宣伝会議」さま…

経営学の名著を読む ファヨール(8)

H・ファヨール著、佐々木恒男訳『産業ならびに一般の管理』(未来社、1972年)。 ***** 管理の要素の3つめ、「命令」については、次のように書かれています。(p.166-167) (3)命令 ● 社会体が構成されれば、問題はそれを機能させることである。これ…

経営学の名著を読む ファヨール(7)

H・ファヨール著、佐々木恒男訳『産業ならびに一般の管理』(未来社、1972年)。 ***** 管理の要素の2つめ、「組織」については、次のように書かれています。(p.97-127) ここに出てくる「責任者は一般に四人あるいは五人以上の直接の部下を持たない」…

地中海クルーズ紀行(1) マルセイユ

週末のCofee Break。 新しいシリーズは、2017年春の地中海クルーズの旅です。 乗船はマルセイユから。 成田からイスタンブール経由のトルコ航空で、マルセイユ・プロヴァンス空港へ。 空港からマルセイユ市街へは、タクシーで5000円くらい。 マルセイユ旧港…

経営学の名著を読む ファヨール(6)

H・ファヨール著、佐々木恒男訳『産業ならびに一般の管理』(未来社、1972年)。 ***** ファヨールは、「管理」が「予測」「組織」「命令」「調整」「統制」の5つの要素からなると言います。(p.21) 管理とは、予測し、組織し、命令し、調整し、統制す…

ヨーロッパ鉄道紀行(33) アムステルダム

週末のCofee Break、アムステルダム散歩の続きです。 この旅の最終回になります。 シント・ヤンス橋(Sint Jansbrug)から、北を見た眺め。 アウデ・ドゥーレン通り(Oude Doelenstraat)の橋から、北を見た眺め。 帰りは、1つ西のシンゲル(Singel)運河に…

経営学の名著を読む ファヨール(5)

H・ファヨール著、佐々木恒男訳『産業ならびに一般の管理』(未来社、1972年)。 ***** 今回は「14の管理原則」のうち、(11)~(14)を紹介します(p.70~73)。 (11)公正の原則 ● 従業員がその職務の遂行において、進んで事に当ろうとする熱意と、…

経営学の名著を読む ファヨール(4)

H・ファヨール著、佐々木恒男訳『産業ならびに一般の管理』(未来社、1972年)。 ***** 今回は「14の管理原則」のうち、(8)~(10)を紹介します(p.53~69)。 ファヨールがすでにヒエラルキーの欠点をよく認識していて、分権化についても言及してい…

ヨーロッパ鉄道紀行(32) ブルージュ ~ アムステルダム

週末のCofee Break。 ブルージュを後にして、スキポール空港から帰国すべく、アムステルダムへと向かいました。 日本の列車は時間に正確だと、よくいわれます。 が、スイス、オーストリア、ドイツなど、ここまで旅した国々では、とくに遜色を感じないくらい…

経営学の名著を読む ファヨール(3)

H・ファヨール著、佐々木恒男訳『産業ならびに一般の管理』(未来社、1972年)。 ***** 今回は「14の管理原則」のうち、(4)~(7)を紹介します。(p.49~53) とくに(4)の「命令一元性の原則」(unity of command、命令の統一)は、ヒエラルキーを…

ヨーロッパ鉄道紀行(31) ブルージュ

週末のCofee Break、今回でブルージュ散歩も終わりです。 ネポムク橋(Nepomucenusbrug)の南側から、北を見た眺め。 運河側から見たビール醸造所(Brewery Bourgogne des Flandres)。 ダイフェル(Dijver)公園のフリーマーケット(Flohmarkt)のあたりか…

経営学の名著を読む ファヨール(2)

H・ファヨール著、佐々木恒男訳『産業ならびに一般の管理』(未来社、1972年)。 ***** 今回は「14の管理原則」のうち、(1)~(3)を紹介します。(p.43~48) (1)分業の原則 ● 分業は同一の努力でより多くの、より良いものを生み出すようになるこ…

経営学の名著を読む ファヨール(1)

H・ファヨール著、佐々木恒男訳『産業ならびに一般の管理』(未来社、1972年)。 ***** 「経営学の名著を読む」と題して、経営学の古典的な名著を紹介していこうと思います。 最初にとりあげるのは、ファヨール(Henri Fayol)が1916年に書いた『産業な…

ヨーロッパ鉄道紀行(30) ブルージュ

週末のCofee Break、朝のブルージュ散歩の続きです。 メー橋(Meebrug)から、東を見た眺め。 ホテル ディエ スワネ(Die Swaene)のあたりから、対岸の眺め。 ローゼンフードの船着き場(Rozenhoedkaai)のあたりから、北西を見た眺め。 ⇒「写真紀行」の記…

読書メモ:『選択の科学』(5)

『選択の科学 コロンビア大学ビジネススクール特別講義』(シーナ・アイエンガー著、櫻井祐子訳、文藝春秋、2014年) ***** アイエンガーは個人主義・集団主義と関係のある要因として、「豊かさ」「人口密度」「異文化との接触」「学歴」「年齢」をあげ…

読書メモ:『選択の科学』(4)

『選択の科学 コロンビア大学ビジネススクール特別講義』(シーナ・アイエンガー著、櫻井祐子訳、文藝春秋、2014年) ***** 「集団主義」の起源については、次のように書かれています。 個人主義の重視が、一般に啓蒙主義運動を単一の起源とするのに対…

ヨーロッパ鉄道紀行(29) ブルージュ

週末のCofee Breakです。 9日目、この旅も最後の日になりました。 人通りのまだ少ない、朝のブルージュを散歩。 ふたたび、マルクト広場へ。 立ち並ぶギルドハウス。 ブルグ広場。 左が警察署、右は市庁舎です。 市庁舎の近くの橋から、南西を見た眺め。 市…

読書メモ:『選択の科学』(3)

『選択の科学 コロンビア大学ビジネススクール特別講義』(シーナ・アイエンガー著、櫻井祐子訳、文藝春秋、2014年) ***** 「集団主義」については、次のように書かれています。 日本などの集団主義社会に属する人々は、選択を行う際、「わたしたち」…

読書メモ:『選択の科学』(2)

『選択の科学 コロンビア大学ビジネススクール特別講義』(シーナ・アイエンガー著、櫻井祐子訳、文藝春秋、2014年) ***** アイエンガーは「個人主義」の定義(言葉の意味)やルーツについて、次のように書いています。 アメリカをはじめ、個人主義志…