『選択の科学 コロンビア大学ビジネススクール特別講義』(シーナ・アイエンガー著、櫻井祐子訳、文藝春秋、2014年)
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アイエンガーは個人主義・集団主義と関係のある要因として、「豊かさ」「人口密度」「異文化との接触」「学歴」「年齢」をあげています。
たとえば豊かさは、あらゆるレベルで個人主義の度合いと正の相関関係にある。各国を国内総生産(GDP)で比較した場合にも、アメリカのブルーカラーと中上流階級を年収で比較した場合にも、この関係が認められる。一方人口密度は、集団主義的傾向と正の相関関係にある。密集して暮らす人たちが円満にやっていくためには、行動に大きな制限を設ける必要があるからだ。その反面、異文化との接触と高学歴は、ともに個人主義と相関があるため、都市部が必ずしも農村部より集団主義的であるとは限らない。それに人は年を重ねるにつれて、ますます多くの人と強い関係を育み、集団主義的傾向を強める。また同じくらい重要なことに、人は歳をとるにつれて融通が利かなくなるため、若い世代と比べて広範な文化的変容にそれほど影響されない。性格や人生経験はもちろんのこと、これらすべての要因が組み合わさり相互に作用し合って、各人が個人主義と集団主義を両極とする軸上のどこに位置するかが決まる。(p.74)
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