『選択の科学 コロンビア大学ビジネススクール特別講義』(シーナ・アイエンガー著、櫻井祐子訳、文藝春秋、2014年)
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アイエンガーは「個人主義」の定義(言葉の意味)やルーツについて、次のように書いています。
アメリカをはじめ、個人主義志向の強い社会に育った人は、選択を行う際、何よりも「自分」に焦点を置くよう教えられる。文化心理学者のハリー・トリアンディスは著書『個人主義と集団主義――2つのレンズを通して読み解く文化』(2002年、北大路書房)の中で、個人主義者を「主として自分の好みや欲求、権利、他者との間で結んだ契約に動機づけられ、他者の目標よりも、自分自身の目標を優先させる」人々と定義している。人はまず何よりも、自分の好みに基づいて選択を行う。このことは、わたしたちが人生の中で行う選択の回数や、選択の重要性を考えれば、それ自体意義深いことだ。
だがそれだけではない。私たちは自分のことを、自分の興味、性格特性、行動という面からとらえるようになるのだ。たとえば「わたしたちは映画マニアだ」とか、「わたしは環境問題への意識が高い」というふうに。このように世界をとらえるとき、人間らしい人間になるためには、自ら人生の道を切り拓くことが、決定的に重要となる。それを妨げるすべてのものが、あきらかに不当と見なされる。(p.67)
近代の個人主義の直接のルーツは、17世紀から18世紀の啓蒙運動に求められる。(p.67)
……だが実は個人主義という概念は比較的新しく、この概念を考え方の指針としているのは、世界でもほんの一握りの人たちだけだ。(p.69)
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