(経営学者)佐藤 耕紀 のブログ

経営学の紹介 & Coffee Break(写真、紀行、音楽など)

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著書の紹介

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今さらだけど、ちゃんと知っておきたい「経営学内容紹介

◆  「読者が選ぶビジネス書グランプリ2022」にノミネートされました

◆  ライザップの瀬戸健社長が、『週刊文春書評をお書きくださいました(2021年10月28日号、p.121)

◆  増刷(6刷)になりました。

単行本、聴く本(オーディオブックAudible)、電子書籍KindleKoboKinoppyhontoDoly

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今さらだけど、ちゃんと知っておきたい「マーケティング内容紹介

◆  「二子玉川 蔦屋家電」さまで、マーケティングの月間ランキング1位になりました(2022年5月、6月、9月)。

◆  『日刊工業新聞』さまに書評が掲載されました(2022年2月7日)

◆  増刷(4刷)になりました。

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今さらだけど、ちゃんと知っておきたい「意思決定」内容紹介

◆  『PRESIDENT』2023年2.17号の「職場の心理学」のコーナーで、「絶対に失敗が許されない人の「意思決定力」養成法」と題した著者の記事が掲載されました(p.106-109)。

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「老後2000万円問題」にどう備える?(6)インデックス・ファンドが最強?

*投資について、ここでは私の考えを書いているだけで、読者におすすめするつもりはありません。投資の結果については責任をもてませんので、ご自身の判断と責任でお願いいたします。

 

お金というのは、あくまでも何かをするための手段です。

手段が目的化して、お金を稼ぐことが目的になっては本末転倒でしょう。

大切なことに時間をつかうには、投資に時間をとられないことも重要です。

そういう意味では、時間も手数料もとられる短期売買、デイ・トレードは得策でないのかもしれません。


ウォール街のランダム・ウォーカー』では、次のように書かれています。


    ……頻繁に売買を繰り返す投資家のパフォーマンスは例外なく、じっくりバイ・アンド・ホールドを続ける投資家よりも劣っている。

(バートン・マルキール著『ウォール街のランダム・ウォーカー <原著第13版> 株式投資の不滅の真理』日本経済新聞出版、2023年、p.351)


「賢人」と呼ばれる投資家のバフェット(Warren E. Buffett)さんは、2013年の「株主への手紙」で、「資金の90%を、S&P 500に連動する低コストのインデックス・ファンドへ投資する」ことを推奨しています。(*1)

 

インデックス・ファンドの優位性について、『ウォール街のランダム・ウォーカー』では(経済理論と統計データにもとづいて)次のように書かれています。

 

    ……個別銘柄を売買したり、それらを組み入れて運用される投資信託に投資したりするよりも、幅広い銘柄に分散投資した市場インデックス・ファンドを安定保有する方が、遥かに良い結果が得られる……目隠ししたサルが新聞の株式相場欄目がけてダーツを投げて銘柄を選び、それを組み入れて作ったポートフォリオも、専門のファンド・マネジャーが運用する投資信託も、結果はさして変わらないのだ。

    ……こうして作ったポートフォリオは、実のところプロが運用する株式投資信託を上回る結果をもたらす可能性が大きい。というのも、後者の場合は高い運用手数料や売買費用、そして売買益が出た場合の税金などによって、リターンの一部が必ず食いつぶされるからだ……。

    ……この確信は、200万ドルを超える50年間の累積投資実績によって裏づけられているのだ。株式市場インデックス・ファンドが初めて売り出された1977年初めにそれを1万ドルで購入した投資家がいたとして、毎年の受取配当金を再投資して2022年初めまで保有したと仮定すると、その投資はなんと214万3500ドルに増えたことになる。一方、プロが運用する株式投資信託の平均が買えたとして、それを一貫して保有し続けた場合の市場価値も大きく増えたものの、147万7033ドルにとどまったのだ。この差額に注目してほしい。インデックス・ファンドを選んだ投資家は、この45年間で66万6467ドルも得したことになる。
(バートン・マルキール著『ウォール街のランダム・ウォーカー <原著第13版> 株式投資の不滅の真理』日本経済新聞出版、2023年、pp.3-4)

 

*1   BERKSHIRE HATHAWAY INC.「 SHAREHOLDER LETTERS」2013、p.20

https://www.berkshirehathaway.com/letters/2013ltr.pdf

 

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拙著『今さら・・・「経営学」』の増刷(7刷)が決まりました

拙著『今さらだけど、ちゃんと知っておきたい「経営学」』の増刷(7刷)が決まりました。

個人でお読みくださる方も、教科書に使ってくださる先生も多いようで、大変ありがたいです。

応援してくださったみなさまに、心より感謝いたします。

紙書籍はもちろん、電子書籍や「聴く本」(オーディオ・ブック、オーディブル)もあります(少し下にリンクがあります)。

 

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アジア旅行・冬(36)十分

週末のCofee Breakです。

平渓線「十分」散歩の続き。

 

ランタン(天燈)の打ち上げができるお店。

 

線路のあちらこちらから、ランタンが打ち上がります。

 

十分の駅から歩いて25分ほどの「十分瀑布」という滝へ。

滝の近くにある「象鼻園」という観光施設(食事や休憩ができます)の池。

 

「十分瀑布」。

なかなか立派な滝です。

 

駅のほうへ戻り、タクシーで九份へ。

ここで、ちょっとした事件がありました。

タクシーのなかでお金を出そうとしたとき、首から下げていたパスポート入れのチャックが空いて、お金が(日本円にして1万円近く)なくなっているのに気づきました。

ちゃんとシャツの中に入れておくべきだったのですが、体の前で視界に入るからと、油断しました。

誰が見ても貴重品が入っているとわかるので、軽率だったとしか言いようがありません。

(確証はありませんが)思い当たるのは、外国人のグループに「写真を撮ってください」と言われたときです。

ふつうは写真を撮ってあげると愛想よく「Thank you」くらいは言うと思うのですが、そのときは無言でサーッと引いていく感じで、「何かおかしいな」という気はしました。

はっきりしませんが、撮影に集中したとき、やられたのかもしれません。

心理学で「ミス・ディレクション」(misdirection)と言いますが、(しばしば数人で連携して)注意をそらすのはスリの常套手段です。

ただ、(スリとしてはお金を狙うのかもしれませんが)もしパスポートを取られたら、はるかに面倒なことになっていました。

この程度で済んでよかったのかもしれず、いい勉強になりました。

「海外旅行では、お金はあちこちに分散して持つのがいい」とよく言われますが、たしかにそうだと実感しました。

 

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今さらだけど、ちゃんと知っておきたい「マーケティング内容紹介

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クラシック音楽の名曲・名盤を語る:チャイコフスキー「交響曲5番」(12)

北海道・旭川市でFM番組(*)のパーソナリティをつとめるアサリ(浅利 豪)と、経営学者のコーキ(佐藤 耕紀)によるクラシック音楽談義。2人は高校の同期で、かれこれ40年のつきあい。

*  FMりべーる「クラシックにくびったけ」

https://fm837.com/program/classic-ni-kubittake/

https://clatake837.amebaownd.com/

 

アサリ  ドイツのオケによる演奏で、もうひとつのおすすめは、メンゲルベルク(Willem Mengelberg、1871~1951年)とベルリン・フィルのスタジオ録音(1940年、メンゲルベルクが69歳になる年)。

メンゲルベルクといえば「独墺系ロマン派」のイメージだけど、バルトークのヴァイオリン協奏曲2番を初演したり(録音も残っている)、フランクの交響曲を2度録音したりと、レパートリーは幅広かった。

チャイコフスキーも得意として、コンセルトヘボウ管弦楽団との後期交響曲集もあるし、「チャイ5」でも3つの録音を残した(そのうちの2つはコンセルトヘボウ管弦楽団と)。

 

コーキ  メンゲルベルク自身は、オランダの出身だよね。

彼は、チャイコフスキーの「悲愴」(交響曲6番)も得意としていた。

作曲家のグリーグ(Edvard Grieg、1843~1907年)は、メンゲルベルク指揮の「悲愴」を客席で聴いて絶賛したとか。

 

アサリ  チャイコフスキーの弟のモデスト(Modest Tchaikovsky、1850~1918年)は、メンゲルベルクの「チャイ5」を聴いて感動し、兄(チャイコフスキー)の自筆譜を彼に献呈したという。

メンゲルベルクはたぶん、そういうところからの知見も活かして、譜面を大胆にカットしたり、オーケストレーションを変更している。

そのあたりも、彼の演奏の聴きどころ。

 

コーキ  手元のスコア(全音楽譜出版社、2017年)でいうと、4楽章の472~473小節の前奏が消えていたりするね。

 

 

普通の演奏に慣れているせいか、かなり違和感があるけど。

 

メンゲルベルクマーラーGustav Mahler、1860~1911年)やリヒャルト・シュトラウスRichard Strauss、1864~1949年)とも交流があり、彼らから作品も献呈されたらしいね。

年齢はマーラーが11歳ほど、シュトラウスが7歳ほどメンゲルベルクより年上で、ほぼ同時代だね。

 

アサリ  マーラー交響曲の5番と8番、R・シュトラウス交響詩英雄の生涯」をメンゲルベルクに献呈している。

マーラーは、弟子のワルターよりメンゲルベルクを高く評価したともいわれる。

 

コーキ  献呈された曲がすごいね、名曲中の名曲ばかり。

往時のメンゲルベルクの名声ぶりがうかがえる。

 

メンゲルベルク指揮、ベルリン・フィル(1940年)のLPジャケット。

 

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今さらだけど、ちゃんと知っておきたい「経営学内容紹介

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今さらだけど、ちゃんと知っておきたい「マーケティング内容紹介

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今さらだけど、ちゃんと知っておきたい「意思決定」内容紹介

◆  『PRESIDENT』2023年2.17号の「職場の心理学」のコーナーで、「絶対に失敗が許されない人の「意思決定力」養成法」と題した著者の記事が掲載されました(p.106-109)。

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「老後2000万円問題」にどう備える?(5)「現金」や「預金」が安全だと思うのは錯覚?

*投資について、ここでは私の考えを書いているだけで、読者におすすめするつもりはありません。投資の結果については責任をもてませんので、ご自身の判断と責任でお願いいたします。

 

前回は、米国の家計は資産の半分以上を「投資信託」「株式等」(「現金・預金」は約13%)で持つのに対し、日本では半分以上が「現金・預金」(「投資信託」「株式等」は約15%)だという話をしました。

株式投資には元本割れのリスクがありますから、安全・安心を好む日本人はこれを避けるのかもしれません。

 

しかし、預金にもまた別のリスクがあります。

石油ショックの影響で「狂乱物価」と呼ばれた1974年は、消費者物価の上昇率が約23%でした。

仮にこの上昇率が3年ちょっと続くと、物価は2倍になります。

物価が2倍になるということは、長年苦労して貯めたお金の価値(購買力、モノを買う力、purchasing power)が半分になるということです。

利息がほとんどつかない現状では、わずかなインフレでも、預金の実質的な価値は目減りしていきます。

 

最近の日本では、消費者物価の上昇率(前年同月比)が3%前後で推移しているようです。(*1)

人々の実感としては、これより5%ポイントほど高い上昇率になるといわれます。

半年ほど前の記事ですが、「第一生命経済研究所」(熊野英生さん)のレポートでは、次のように書かれています。

 

物価の体感温度が前年比8.0%にもなると言えば、驚くかもしれない。政府がみている消費者物価の前年比は、

   総合指数 →3.2%
   除く生鮮食品 →3.1%
   除く食品・エネルギー →4.3%

となっている(2023年8月)。これらのデータは、私たちがスーパーなどに出向いて感じる体感物価よりも遙かに低いという印象を抱く。スーパーの入り口には、生鮮食品が陳列されている。その上昇率は、2023年8月は5.3%である。食料品全体では、同8.6%にもなる。食料品価格の前年比は、2023年1~8月にかけて7~8%台で推移してきた。おそらく、スーパーなどで食事の用意をしようとする人の体感物価は、7~8%ではなかろうか。

実は、総務省「消費者物価」にも、体感物価に近い指標がある。購入頻度別の消費者物価である。この中で、頻繁に購入する品目の前年比は、2023年に入って上昇し続けていて、8月は前年比8.0%にもなっている(図表1)。この購入頻度が高い品目の物価上昇こそが体感物価に近いのだろう。統計データのヘッドラインとして示される3%台の物価上昇率が、実感とずれていく理由は、総合指数と購入頻度の高い品目とのズレにあると考えられる。(*2)

 

仮にですが、8%という物価上昇率が続くと、約9年で物価は2倍になります。

10年足らずで現金・預金の価値が半分になるような事態は、現実的にありえない話でもないのです。

 

前々回お話ししたように、米国の約200年のデータでは、預金の実質価値はインフレに負けて、大幅に(購買力が6/100に)目減りしています。

現金・預金は「名目」では金額が減らないので「元本割れ」しないと思われがちですが、「実質」の購買力でいえば、長期的に大幅な「元本割れ」を起こしているのです。


インフレに強い資産は、モノでしょう。

たとえばお金を土地に替えてある人は、インフレになれば土地の値段も上がるので、資産の実質価値が大幅に目減りする可能性は低いでしょう。

ただし土地のようなモノには、いつでも好きなときに換金できる「流動性」(liquidity)はありません。

金(きん)もモノですし、株式も(上記の米国のデータでは)長期的にインフレに勝っていますが、これらには価格変動のリスクがあります。

日本のインフレや円安(日本円の実質価値の下落)に備えて、資産の一部を(ドルなどの)外貨で持つという考え方もあります。

しかし、そうすると今度は為替相場の変動といったリスクが発生します。

どんな資産にも一長一短があるので、リスクを分散させるには、いろいろな形でバランスよく持つのがよいのでしょう。

 

前回・前々回とお話ししたように、長期的・平均的に最も高いリターンをもたらすのは(米国株などへの)株式投資でしょう。

しかし、株式投資はハイリスク・ハイリターンで、短期的にはリスクが大きいのも事実です。

人それぞれの年齢(投資できる期間)やリスク許容度に応じて、いろいろな資産を組み合わせるのが現実的なのでしょう。

 

*1  総務省「2020年基準 消費者物価指数 全国 2024年(令和6年)2月分」2024年3月22日

https://www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/tsuki/pdf/zenkoku.pdf

 

*2  第一生命経済研究所「物価の体感温度はもっと熱くなっている  ~消費者物価は実感と乖離する~」2023年10月13日

https://www.dlri.co.jp/report/macro/282939.html

 

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アジア旅行・冬(35)台北 ~ 十分

週末のCofee Breakです。

今回の旅の最終日。

平渓線の「十分」という駅を訪れてから、「千と千尋の神隠し」を彷彿とさせる風景で有名な「九份」へ向かいます。

 

台北駅から、鉄道(台鉄)で。

現在の台北駅は、1989年に建てられたそうです。

両国の国技館にちょっと似た、巨大な正方形の建築。

テレビでOfficial髭男dism「Pretender」のMV(ミュージック・ビデオ)が流れたとき、(冒頭の前奏のところで)外の景色に台北駅が映っていて、「あれっ」と思ったことがあります。

www.youtube.com

調べてみると、この場面は台北駅の近くの「台北国際芸術村」で撮影されたようです。

 

「瑞芳」という駅で平渓線に乗り換えて、「十分」へ。

乗る列車によりますが、台北から瑞芳までは30分~1時間、瑞芳から十分までは30~40分くらいのようです。

 

十分の駅を降りると、巨大なイカの唐揚げが目に入りました。

店頭のパッケージに「花枝道」「花枝達人」と書かれていますが、「淡水」(台北の北西にある海辺の街)の人気店のようです。

「花枝」は、中国語でイカのことらしいです。

 

「十分」は、ランタン(天燈)上げで人気の観光スポット。

線路のあちらこちらから、ランタンが打ち上げられます。

列車が来ると線路を空けますが、列車がいないと写真のような感じ。

 

熱気球の原理ですが、ランタンは結構な勢いで空に舞い上がり、みるみる遠ざかっていきます。

 

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クラシック音楽の名曲・名盤を語る:チャイコフスキー「交響曲5番」(11)

北海道・旭川市でFM番組(*)のパーソナリティをつとめるアサリ(浅利 豪)と、経営学者のコーキ(佐藤 耕紀)によるクラシック音楽談義。2人は高校の同期で、かれこれ40年のつきあい。

*  FMりべーる「クラシックにくびったけ」

https://fm837.com/program/classic-ni-kubittake/

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アサリ  ロシア、オーストリアと来て、今度はドイツのオーケストラによる名演を、2つ紹介したい。

ひとつは、チェリビダッケ(Sergiu Celibidache、1912~1996年)の晩年、ミュンヘン・フィルとのライヴ(1991年、オケの本拠地・ガスタイクでの録音)。

録音が嫌いだったチェリビダッケとしては珍しく、「チャイ5」の録音は(映像も含め)3種類ある。

最初がロンドン・フィル(1948年)、2回目がミュンヘン・フィル(1988年、ミュンヘン・サマー・フェスティヴァルでのライヴ映像)、そして3回目が、ここで紹介する91年ライヴ(チェリビダッケが79歳になる年)。

チェリビダッケミュンヘン・フィルの一連の録音は、とにかくテンポが遅い。

音楽の透明感、息の深さ、和声感覚などは、このコンビならでは。

ロシア系の指揮者のような「興奮」はないけど、「感銘」「感動」がある。

この演奏では、曲が終わってから拍手が起こるまでに、だいぶ間がある。

聴衆はチェリビダッケの世界に連れて行かれたんじゃないかな。

 

コーキ  放心状態だったのかな。

ミュンヘン・フィルの音色を活かした、美しい演奏だね。

そういえばチェリビダッケも、晩年は極端にテンポが遅くなったね。

 

チェリビダッケ指揮、ミュンヘン・フィル(1991年)のCDジャケット。

 

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