*投資について、ここでは私の考えを書いているだけで、読者におすすめするつもりはありません。投資の結果については責任をもてませんので、ご自身の判断と責任でお願いいたします。
お金というのは、あくまでも何かをするための手段です。
手段が目的化して、お金を稼ぐことが目的になっては本末転倒でしょう。
大切なことに時間をつかうには、投資に時間をとられないことも重要です。
そういう意味では、時間も手数料もとられる短期売買、デイ・トレードは得策でないのかもしれません。
『ウォール街のランダム・ウォーカー』では、次のように書かれています。
……頻繁に売買を繰り返す投資家のパフォーマンスは例外なく、じっくりバイ・アンド・ホールドを続ける投資家よりも劣っている。
(バートン・マルキール著『ウォール街のランダム・ウォーカー <原著第13版> 株式投資の不滅の真理』日本経済新聞出版、2023年、p.351)
「賢人」と呼ばれる投資家のバフェット(Warren E. Buffett)さんは、2013年の「株主への手紙」で、「資金の90%を、S&P 500に連動する低コストのインデックス・ファンドへ投資する」ことを推奨しています。(*1)
インデックス・ファンドの優位性について、『ウォール街のランダム・ウォーカー』では(経済理論と統計データにもとづいて)次のように書かれています。
……個別銘柄を売買したり、それらを組み入れて運用される投資信託に投資したりするよりも、幅広い銘柄に分散投資した市場インデックス・ファンドを安定保有する方が、遥かに良い結果が得られる……目隠ししたサルが新聞の株式相場欄目がけてダーツを投げて銘柄を選び、それを組み入れて作ったポートフォリオも、専門のファンド・マネジャーが運用する投資信託も、結果はさして変わらないのだ。
……こうして作ったポートフォリオは、実のところプロが運用する株式投資信託を上回る結果をもたらす可能性が大きい。というのも、後者の場合は高い運用手数料や売買費用、そして売買益が出た場合の税金などによって、リターンの一部が必ず食いつぶされるからだ……。
……この確信は、200万ドルを超える50年間の累積投資実績によって裏づけられているのだ。株式市場インデックス・ファンドが初めて売り出された1977年初めにそれを1万ドルで購入した投資家がいたとして、毎年の受取配当金を再投資して2022年初めまで保有したと仮定すると、その投資はなんと214万3500ドルに増えたことになる。一方、プロが運用する株式投資信託の平均が買えたとして、それを一貫して保有し続けた場合の市場価値も大きく増えたものの、147万7033ドルにとどまったのだ。この差額に注目してほしい。インデックス・ファンドを選んだ投資家は、この45年間で66万6467ドルも得したことになる。
(バートン・マルキール著『ウォール街のランダム・ウォーカー <原著第13版> 株式投資の不滅の真理』日本経済新聞出版、2023年、pp.3-4)
*1 BERKSHIRE HATHAWAY INC.「 SHAREHOLDER LETTERS」2013、p.20
https://www.berkshirehathaway.com/letters/2013ltr.pdf
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今さらだけど、ちゃんと知っておきたい「経営学」【内容紹介】
◆ 「読者が選ぶビジネス書グランプリ2022」にノミネートされました。
◆ ライザップの瀬戸健社長が、『週刊文春』で書評をお書きくださいました(2021年10月28日号、p.121)。
単行本、聴く本(オーディオブック、Audible)、電子書籍(Kindle、Kobo、Kinoppy、honto、Doly)
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今さらだけど、ちゃんと知っておきたい「マーケティング」【内容紹介】
◆ 「二子玉川 蔦屋家電」さまで、マーケティングの月間ランキング1位になりました(2022年5月、6月、9月)。
◆ 『日刊工業新聞』さまに書評が掲載されました(2022年2月7日)。
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今さらだけど、ちゃんと知っておきたい「意思決定」【内容紹介】
◆ 『PRESIDENT』2023年2.17号の「職場の心理学」のコーナーで、「絶対に失敗が許されない人の「意思決定力」養成法」と題した著者の記事が掲載されました(p.106-109)。
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