ノウハウ
仕事がはかどる時間帯は、いつでしょう。 2021年のアンケート調査では、働く人の約67%が「午前中」と答えたそうです。 仕事の効率が上がる時間帯(*、**) *仕事の効率が上がる時間帯、圧倒的1位は「午前」 働く人の意見は?:仕事がはかどる理由とは(…
執筆をしていると、ふと我を忘れて、作業に没入するひとときが訪れます。 「神が降りる」という人もいますが、何の苦労もなく、自然に手が動くような感覚になります。 心理学者のチクセントミハイ(Mihaly Csikszentmihalyi)は、そういう心理状態を「フロー…
(前回から続く) 外山滋比古さんが言うように、「三上」や「三中」では、脳がリラックスして、余裕のあることが多いでしょう。 そういうとき、私たちの脳は「気になっていること」を考え、アイデアが出るのでしょう。 「時間をおく」「無意識にまかせる」と…
アイデアというか、「気になっていたこと」「考えていたこと」の解決策をパッと思いつくことがあります。 外山滋比古さんの『思考の整理学』(筑摩書房、1983年、II「寝させる」)に書いてあったのですが、むかし中国の欧陽修という人は、「三上」でアイデア…
本題は読書メモなのですが、まずメモの話をしましょう。昔ながらの紙のメモ帳も捨てがたいのですが、これについても、今はスマートフォンのメモ・アプリが便利になりました。私は「Google Keep」をつかっていますが、起動がとても早く、ストレスがありません…
私は仕事柄、本を読んで、メモをとることがよくあります。 30年くらい前には、まだPCも普及しておらず、図書館を行き来して重い本を運んだり、それをコピーをしたり、手書きで読書メモをつくったりと、なかなか大変な作業でした。それにくらべると、今はスマ…
「ライフハック」という言葉があります。「仕事や生活を、便利に効率化する技術」という意味でつかわれます。私は20年以上、共働きで家事・育児と仕事に追われる生活を送ったので、「時間管理」をはじめとするライフハックには、大きな関心をもってきました…
前々回になりますが、「わかりやすい」文章は「読者の脳に負担をかけない」文章だ、と書きました。それは「脳にとって情報処理が簡単」「早く楽に理解できる」「スーッと頭に入る」ということです。心理学では「認知容易性」(cognitive ease)や「流暢性」…
「推敲」という言葉があります。 Googleで検索すると、いちばん上に出てきたのは「詩や文章をよくしようと何度も考え、作り直して、苦心すること」という意味でした。 村上春樹さんの『職業としての小説家』(新潮社、2016年)に、次のようなくだりがありま…
どんな文章がよいかは、好みや目的によるでしょう。私は「わかりやすい」文章を心がけています。 池上彰さんは、次のように書いています。 「わかりにくい文章を書いている人は、その物事についてよくわかっていない」と考えています。自分でも内容を十分に…
(前回から続く) そうした「自分が勝負する領域」は、ビジネスでは「ポジション」、生物学ではニッチ(niche、生存条件)と呼ばれます。 生物学では「1つのニッチには、1種類の生物しか生き残れない」という「競争による排除」の法則(law of competitive e…
(前回から続く) 3つめの「自分より強いライバルがいない」「競争で勝てる」というのは、いちばん重要で、ちょっとわかりにくいポイントかもしれません。自分の好きなこと、得意なことを書いて、それを求めるお客がいても、それだけで商売が成り立つとはか…
これは本にかぎりませんが、商品として成功するには、ざっくり言って3つのポイントがあると思います。 1つめは「自分が好きなこと、得意なこと、やりたいこと」を追求するということです。自分の夢や趣味なら、これだけで突き進んでもよいでしょう。 今では…
本のマーケティングは、出版社がやってくれる部分もありますが、著者もがんばらなければ、道は開けません。 本の表紙は、広告ポスターのようなもので、売れ行きに大きく影響します。 表紙のデザインはブック・デザイナーさん、タイトルやコピー(宣伝文句)…
マーケティングで「露出」(exposure、人目にふれる)や「認知」(awareness、知ってもらう)という言葉があります。 どんなによい本でも、誰の目にもふれず、誰も知らなければ、1冊も売れないでしょう。存在を知ってもらい、興味をもってもらってはじめて、…
書籍についての統計情報が、総務省のウェブサイトで公表されています。 統計局ホームページ/日本の統計 2022−第26章 文化 統計局ホームページ/日本の長期統計系列 第26章 文化・レジャー 本の出版点数は、減少傾向にあります。それでも2020年には、7万点近…
これは2015年の情報ですが、出版プロデューサーの吉田浩さんによると、出版社に本の企画を持ち込んで、採用されるのは0.3%、1000回に3回の確率だそうです。 たとえ100社の出版社を探して持ち込んでも全滅の可能性が高いわけで、時間もどれだけかかるかわか…
私は(学術書・教科書の共著は6冊ほど書いていましたが)2021年に初めて、一般向けの本を単著で出しました。 最初は勝手がわからず、出版社を見つけるのに苦労しました。 これから著者になろうとする人の参考になるかもしれないので、本の出し方について書い…
週末のCofee Breakです。 クルーズ船というと、お値段の高いイメージがあるかもしれません。 「豪華客船」というような船だと、そうなのでしょう。 しかし今回乗ったMSCや、Costaといった会社のカジュアル船だと、総額では普通の海外旅行と同じくらいだと思…
著書を読んでくださった方から、よく「わかりやすい」と言っていただきます。 社交辞令もあるのでしょうし、他に褒めるところがないのかもしれませんが、「わかりやすさ」にこだわって書いたのはたしかです。 今回は、「わかりやすい文章」ということについ…