(経営学者)佐藤 耕紀 のブログ

経営学の紹介 & Coffee Break(写真、紀行、音楽など)

2021-01-01から1年間の記事一覧

ヨーロッパ鉄道紀行(28) ブルージュ

週末のCofee Break、ブルージュ散歩のつづきです。 ワル広場公園(Walplein)のあたり。 ワインガールト公園から、北を見た眺め。 左はベギン会修道院、右は「ドゥ・ハルブ・マーン醸造所」(De Halve Maan)。 水門の管理棟(Sashuis)のあたりから、北を見…

読書メモ:『選択の科学』(1)

『選択の科学 コロンビア大学ビジネススクール特別講義』(シーナ・アイエンガー著、櫻井祐子訳、文藝春秋、2014年) ***** 今回からは『選択の科学』という本を通じて、日米の文化の違いを考えましょう。 著者のアイエンガー(Sheena S. Iyengar)は、…

読書メモ:『和をもって日本となす』(14)

『和をもって日本となす』(ロバート・ホワイティング著、玉木正之訳、角川書店、1990年) ***** この本の終わりのほうで、ホワイティングは次のように書いています。 そういう意味では、過酷ともいえるほどの春季キャンプや試合前の練習にも、それなり…

ヨーロッパ鉄道紀行(27) ブルージュ

フリーマーケット(Flohmarkt)のあたりから、対岸を見た眺め。 ボニファシウス橋(Bonifacius Bridge)から見た「聖母教会」。 「旧聖ヨハネ施療院」駐車場(Parking Oud Sint-Jan)のあたりから、北東を見た眺め。 マリア橋(Mariabrug)から、東を見た眺…

ヨーロッパ鉄道紀行(26) ブルージュ

週末のCoffee Break、写真紀行です。 ホテル ディエ スワネ(Die Swaene)のあたりから、対岸の眺め。 メー橋(Meebrug)から、東を見た眺め。 ローゼンフードの船着き場(Rozenhoedkaai)のあたりから、北西を見た眺め。 ネポムク橋(Nepomucenusbrug)の南…

読書メモ:『和をもって日本となす』(13)

『和をもって日本となす』(ロバート・ホワイティング著、玉木正之訳、角川書店、1990年) ***** 仕事とプライベートにかかわる日米文化の違いについては、次のような例が挙げられています。 しかし、マヌエルと近鉄との蜜月も、翌年の6月までしか続か…

読書メモ:『和をもって日本となす』(12)

『和をもって日本となす』(ロバート・ホワイティング著、玉木正之訳、角川書店、1990年) ***** 「十」章は、「”天皇”が率いるチーム」と題されています。 ここで「天皇」というのは、西武ライオンズのオーナーだった堤義明氏を指します。 この章は、…

読書メモ:『和をもって日本となす』(11)

『和をもって日本となす』(ロバート・ホワイティング著、玉木正之訳、角川書店、1990年) ***** 日本の長時間労働については、次のように描かれています。 日本の若者の多くは、自分が努力家だとか協調性のある人物だというようなレッテルを貼られるこ…

読書メモ:『和をもって日本となす』(10)

『和をもって日本となす』(ロバート・ホワイティング著、玉木正之訳、角川書店、1990年) ***** 落合博満選手(当時)とともに、野球界の「新人類」として紹介されているのは、ジャイアンツの江川卓投手(当時)です。 ホワイティングは、旧世代と「新…

ヨーロッパ鉄道紀行(25) アーヘン ~ ブルージュ

アーヘンから西へ150kmほどのブリュッセルを経由して、そこから西北西へ約100kmのブルージュへ向かいました。 ビールを飲みながら、列車に揺られて。 ケーニッヒピルスナーは、ケルンの北70kmほどのデュイスブルクで醸造されています。 日本のネットショップ…

ヨーロッパ鉄道紀行(24) アーヘン

週末のCofee Break、写真紀行です。 いよいよ、アーヘン大聖堂の中へ。 「ガラスの家」と呼ばれる礼拝堂。 静謐で厳かな空間でした。 天井を飾る金のモザイク。 気品のある美しさです。 聖堂を囲むステンド・グラス。 まばゆい光の芸術に、しばし時を忘れて…

読書メモ:『和をもって日本となす』(9)

『和をもって日本となす』(ロバート・ホワイティング著、玉木正之訳、角川書店、1990年) ***** 「九」章では、古い日本流のやり方に反旗を翻した、新しい世代の日本人選手が紹介されています。 最初に、1980年代から活躍した落合博満選手の、次のよう…

読書メモ:『和をもって日本となす』(8)

『和をもって日本となす』(ロバート・ホワイティング著、玉木正之訳、角川書店、1990年) ***** 「七」章では、「ブレイザー」というニックネームで呼ばれたアメリカ人監督のドン・ブラッシングゲームと、日本人との確執が描かれています。 ブラッシン…

仕事の心理は男女で違う?:「ZUU online」での著書紹介(8)

経済金融メディア「ZUU online」さまの連載記事で、著書の内容が紹介されています。 第8回は、「仕事の心理は男女で違う? インポスター症候群、成功への恐怖、女王蜂症候群」という話です。 zuuonline.com よろしければぜひ、ご一読ください。 記事では省略…

なぜ日本企業は世界ランキングから姿を消したのか?:「ZUU online」での著書紹介(7)

経済金融メディア「ZUU online」さまの連載記事で、著書の内容が紹介されています。 第7回は、「なぜ、日本の企業は姿を消した? 身近な商品の世界シェア」という話です。 zuuonline.com よろしければぜひ、ご一読ください。 ⇒「経営学」の記事一覧はこちら。…

ヨーロッパ鉄道紀行(23) アーヘン

旅の8日目は、ケルンから西へ100kmほどの、アーヘンへ向かいました。 ドイツのほぼ西端、ベルギーやオランダとの国境に近い街です。 ここには、世界遺産のなかでも最初の年(1978年)に、ドイツでは初めて登録された「アーヘン大聖堂」があります。 アーヘン…

ヨーロッパ鉄道紀行(22) バンベルク ~ ケルン

週末のCofee Breakです。 バンベルクから南へ60kmほどのニュルンベルクまで出て、そこから西北西へ約400kmのケルンへ向かいました。 なにげなく1等車のメニューを見ると、いちど食べてみたかったドイツのB級グルメ、カリーヴルスト(Currywurst、カレーソ…

なぜモスバーガーはマクドナルドの3倍の値段で売れたのか?:「ZUU online」での著書紹介(6)

経済金融メディア「ZUU online」さまの連載記事で、著書の内容が紹介されています。 第6回は、「なぜ、モスバーガーはマクドナルドの3倍の値段で売れた?」という話です。 zuuonline.com よろしければぜひ、ご一読ください。 記事では参照資料が省略されてい…

なぜマクドナルドはハンバーガーを59円で売れたのか?:「ZUU online」での著書紹介(5)

経済金融メディア「ZUU online」さまの連載記事で、著書の内容が紹介されています。 第5回は、「なぜ、マクドナルドはハンバーガーを59円で売れた? コスト・リーダーシップ戦略」という話です。 zuuonline.com よろしければぜひ、ご一読ください。 記事では…

星野佳路社長のキャリアを変えた経営論とは:「ZUU online」での著書紹介(4)

経済金融メディア「ZUU online」さまの連載記事で、著書の内容が紹介されています。 第4回は、「星野社長のキャリアを変えた経営理論 ポーターの競争戦略」という話です。 zuuonline.com よろしければぜひ、ご一読ください。 記事では参照資料が省略されてい…

高級ホテルでも原価は1000円以下?:「ZUU online」での著書紹介(3)

経済金融メディア「ZUU online」さまの連載記事で、著書の内容が紹介されています。 第3回は、「高級ホテルでも原価は1000円以下? 限界費用」という話です。 zuuonline.com よろしければぜひ、ご一読ください。 記事では参照資料が省略されているので、補足…

仕事のできる人が考えていることとは?:「ZUU online」での著書紹介(2)

経済金融メディア「ZUU online」さまの連載記事で、著書の内容が紹介されています。 第2回は、「仕事のデキる人が考えていること 選択と費用対効果」という話です。 zuuonline.com よろしければぜひ、ご一読ください。 少しだけ、補足をしておきます。 ノー…

高いほどよく売れる?「ヴェブレン効果」とは:「ZUU online」での著書紹介(1)

経済金融メディア「ZUU online」さまの連載記事で、著書の内容が紹介されています。 第1回は、経済学者のヴェブレンが『有閑階級の理論』で考えた「見せびらかし消費」(conspicuous consumption)について。 動物の「求愛ディスプレー」(courtship display、…

ヨーロッパ鉄道紀行(21) バンベルク

左レグニッツ川(レグニッツ川の、南西側の支流)から枝分かれした運河沿いの、静かな散歩道。 黄葉が映えてきれいでした。 旧市庁舎は、両岸の街への中立の象徴として、川の中洲に建てられたという説もあるようです。 建物の一部は橋と一体化し、増築された…

ヨーロッパ鉄道紀行(20) ドレスデン ~ バンベルク

週末のCofee Breakです。 ドレスデンから西へ120kmほどのところに、ライプツィヒという街があります(「ライプツィック」と発音する人もいます)。 今回はライプツィヒを素通りして、さらに南西へ250kmほど行ったバンベルクに立ち寄りました。 日本ではそれ…

読書メモ:『和をもって日本となす』(7)

『和をもって日本となす』(ロバート・ホワイティング著、玉木正之訳、角川書店、1990年) ***** 日本人とアメリカ人の、仕事観・人生観の違いについては、つぎのエピソードによく表れているように思います。 1986年、ブーマー・ウエルズが、3月の終わ…

読書メモ:『和をもって日本となす』(6)

『和をもって日本となす』(ロバート・ホワイティング著、玉木正之訳、角川書店、1990年) ***** 日本とアメリカの文化や常識の違いについては、次のようなエピソードが紹介されています。 読者のみなさんは、ここに描かれる日本とアメリカ、どちらの感…

読書メモ:『和をもって日本となす』(5)

『和をもって日本となす』(ロバート・ホワイティング著、玉木正之訳、角川書店、1990年) ***** 日本の精神主義・プロセス主義・集団主義と、これに対するアメリカ人の個人主義・成果主義については、次のように描かれています。 日本の野球選手は、肉…

読書メモ:『和をもって日本となす』(4)

『和をもって日本となす』(ロバート・ホワイティング著、玉木正之訳、角川書店、1990年) ***** 以前の記事でも紹介したのですが、パーソル総合研究所が2019年に行った「日本で働く外国人材の就業実態・意識調査」(https://rc.persol-group.co.jp/new…

ヨーロッパ鉄道紀行(19) ドレスデン

ドレスデン城から、東へ2、3分歩いたところにある「聖母(フラウエン)教会」。 大空襲で大半が焼け落ち、できるだけ元のレンガをつかって再建したといいます。 ところどころに見える煤けたレンガが、それなのでしょう。 聖母教会のあたりから見た、エルベ川…