『和をもって日本となす』(ロバート・ホワイティング著、玉木正之訳、角川書店、1990年)
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以前の記事でも紹介したのですが、パーソル総合研究所が2019年に行った「日本で働く外国人材の就業実態・意識調査」(https://rc.persol-group.co.jp/news/202002260001.html)では、日本の会社に対する外国人(正社員)の不満として(上位から順に)、①「昇進・昇格が遅い」、②「給料が上がらない」、③「給料が安い」、④「明確なキャリアパスがない」、⑤「無駄な会議が多い」、⑥「残業が多い」、⑦「評価の基準が明確でない」、⑧「組織、上司の意思決定のプロセスがわかりにくい」、⑨「行うべき業務の範囲が明確に定まっていない」、⑩「組織、上司の意思決定が遅い」「技能・スキルが伸びる仕事ができない」、といったものが挙げられていました。
このなかの⑤「無駄な会議が多い」や、⑩「組織、上司の意思決定が遅い」と同じような指摘が、この本のなかでも出てきます。
・・・日本通の欧米のビジネスマンなら、誰もが認めているように、日本人はじつに慎重に物事を運ぶ。彼らは、ひとつの決定に至る前に何度も会議をくり返し、問題の分析を試みる。それは野球のグラウンドにおいても同じで、ピッチングの合間、イニングのかわり目ごとに、冗長で緩慢で口数が多すぎるとしか思えない作戦の打ち合わせが何度もくり返される。彼らは、最後のひとりがアウトになるまで、試合は絶対に終わらない、何が起こるかわからない、と考えているのだ。したがって、日本のプロ野球の試合は、日本の企業の会議と同じように、いつ果てるとも知れないほど延々と続けられるように見える。(p.85)
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