(経営学者)佐藤 耕紀 のブログ

経営学の紹介 & Coffee Break(写真、紀行、音楽など)

2022-01-01から1年間の記事一覧

著者として本を出す方法は?(11)わかりやすい文章(その2)

前々回になりますが、「わかりやすい」文章は「読者の脳に負担をかけない」文章だ、と書きました。それは「脳にとって情報処理が簡単」「早く楽に理解できる」「スーッと頭に入る」ということです。心理学では「認知容易性」(cognitive ease)や「流暢性」…

南仏ドライブ紀行(9) エズ

週末のCofee Breakです。 エズを散歩。 小さな街で、2、3時間もあれば、ひととおり回れると思います。 ⇒「写真紀行」の記事一覧はこちら。 ⇒ ブログの概要(トップ・ページ)はこちら。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 「宣伝会議」さまの実践講座に登壇しました。 www.senden…

著者として本を出す方法は?(10)村上春樹さんに学ぶ「推敲」の大切さ

「推敲」という言葉があります。 Googleで検索すると、いちばん上に出てきたのは「詩や文章をよくしようと何度も考え、作り直して、苦心すること」という意味でした。 村上春樹さんの『職業としての小説家』(新潮社、2016年)に、次のようなくだりがありま…

南仏ドライブ紀行(8) エズ

週末のCofee Breakです。 モナコから西へ、クルマで20分(10km)ほどの鷲の巣村「エズ」へ向かいました。 が、道を間違えて通り過ぎてしまいました。 山道をどう走ったのか、西からベラ・ビスタ通りを戻って、エズへ。 「Bella Vista」(美しい景色)という…

拙著「マーケティング」の増刷(3刷)が決まりました

2022年発売の『今さらだけど、ちゃんと知っておきたい「マーケティング」』が、早くも3刷になります。 お読みくださった方、応援してくださった方のおかげです。 ありがとうございます。 「二子玉川 蔦屋家電」さまの7月の「マーケティング」ランキング、拙…

著者として本を出す方法は?(9)わかりやすい文章を書くには?

どんな文章がよいかは、好みや目的によるでしょう。私は「わかりやすい」文章を心がけています。 池上彰さんは、次のように書いています。 「わかりにくい文章を書いている人は、その物事についてよくわかっていない」と考えています。自分でも内容を十分に…

南仏ドライブ紀行(7) モナコ

週末のCofee Break。 モナコ散歩の続きです。 「オスタンド通り」から「モンテ・カルロ通り」へ入るあたりで、南東を見た眺め。 「モンテ・カルロ通り」を上ると、国営の「カジノ・モンテ・カルロ」と、併設の「モンテ・カルロ歌劇場」(南西側)が見えてき…

著者として本を出す方法は?(8)ベスト・セラーの確率は?

(前回から続く) そうした「自分が勝負する領域」は、ビジネスでは「ポジション」、生物学ではニッチ(niche、生存条件)と呼ばれます。 生物学では「1つのニッチには、1種類の生物しか生き残れない」という「競争による排除」の法則(law of competitive e…

「DO BOOKS 創刊25周年」フェア情報

「有隣堂 グランデュオ蒲田店」さまで、「DO BOOKS 創刊25周年」フェアが開催されていました。 拙著『今さらだけど、ちゃんと知っておきたい「経営学」』は、経営学のコーナーで面陳。(「有隣堂 グランデュオ蒲田店」さま、2022年6月下旬) 『今さらだけど…

南仏ドライブ紀行(6) モナコ

週末のCofee Breakです。 ルシヨンから東へ100kmちょっと走ったところにあるガレタス橋(Pont du Galetas)から、東を見た眺め。 雨にけぶるヴェルドン渓谷。 ここから一路、モナコへ走りました。 モナコは迷路のような街です。 同じところを何度もまわり、…

「DO BOOKS 創刊25周年」フェア、そろそろ終盤です

写真は「金沢ビーンズ明文堂書店」さまの「DO BOOKS 創刊25周年」フェアの様子です。 拙著は、真ん中に面陳されています。 全国の多くの書店さまで、このような展開をしてくださいました。 書店さまによりますが、今回のフェアは、そろそろ終盤です。 見かけ…

著者として本を出す方法は?(7)「ポジショニング」を考える

(前回から続く) 3つめの「自分より強いライバルがいない」「競争で勝てる」というのは、いちばん重要で、ちょっとわかりにくいポイントかもしれません。自分の好きなこと、得意なことを書いて、それを求めるお客がいても、それだけで商売が成り立つとはか…

南仏ドライブ紀行(5) ルシヨン

週末のCofee Breakです。 ルシヨン散歩の続き。 「サン・ミシェル教会」の鐘楼と時計台。 たまたまかもしれませんが、猫さんによく会います。 天空に浮かぶ、赤い街。 赤土の断崖。 ルシヨンをあとにして、一路、モナコへ向かいます。 ⇒「写真紀行」の記事一…

著者として本を出す方法は?(6)どんな本が売れる?

これは本にかぎりませんが、商品として成功するには、ざっくり言って3つのポイントがあると思います。 1つめは「自分が好きなこと、得意なこと、やりたいこと」を追求するということです。自分の夢や趣味なら、これだけで突き進んでもよいでしょう。 今では…

本屋さん探訪(藤沢、横浜、川崎、東京)

(以下は、投稿日時点の情報です)同文館出版のフェア「推し本! みんなの”仕事の相棒“となる一冊 DO BOOKS 創刊25周年」で、拙著を2冊、展示していただいています。 数ある本のなかから、フェアのラインナップに推していただき、とても光栄です。 早速、フ…

南仏ドライブ紀行(4) ルシヨン

週末のCofee Breakです。 ミュールから南東へ15分(10km)ほど走ったところに、鷲の巣村「ルシヨン」があります。「オークル」と呼ばれる赤い土でできた街。 「フランスの最も美しい村」にも選ばれています。 右端の鐘楼は「サン・ミシェル教会」。 中心部は…

「DO BOOKS 創刊25周年フェア」に、拙著も並んでおります

お店によって開催時期はさまざまですが、今月~来月くらいに、全国の約160の書店で「DO BOOKS 創刊25周年フェア」が開催されています。 すべての開催店ではないと思いますが、拙著の2冊も並んでおりますので、見かけましたら立ち読みだけでも、ご覧いただけ…

著者として本を出す方法は?(5)本のマーケティング

本のマーケティングは、出版社がやってくれる部分もありますが、著者もがんばらなければ、道は開けません。 本の表紙は、広告ポスターのようなもので、売れ行きに大きく影響します。 表紙のデザインはブック・デザイナーさん、タイトルやコピー(宣伝文句)…

「二子玉川 蔦屋家電」さまで、今月もランキング 1位です

「二子玉川 蔦屋家電」さまの月間ランキングで、今月(2022年6月)も拙著がマーケティング部門の1位になっています。 ありがとうございます。 ⇒「お知らせ」の記事一覧はこちら。 ⇒ ブログの概要(トップ・ページ)はこちら。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 「宣伝会議」さま…

南仏ドライブ紀行(3) ゴルド ~ セナンク修道院 ~ ミュール

週末のCofee Breakです。 朝霧のなか、ホテル(Mas des Romarins)の近くを散歩。 セナンク道路と、カヴァイヨン道路が交わるあたりからの眺め。 中世にタイム・スリップしたような、幻想的な景色です。 ホテルをチェック・アウトして、「セナンク修道院」へ…

著者として本を出す方法は?(4)本を売るにはどうすればよい?

マーケティングで「露出」(exposure、人目にふれる)や「認知」(awareness、知ってもらう)という言葉があります。 どんなによい本でも、誰の目にもふれず、誰も知らなければ、1冊も売れないでしょう。存在を知ってもらい、興味をもってもらってはじめて、…

南仏ドライブ紀行(2) ゴルド

週末のCofee Breakです。 「エクス・アン・プロヴァンス」を出て、この日の宿泊地「ゴルド」へ。 車載用のスマホ・ホルダーを日本から持参していました。 Googleマップのナビは、海外でも日本語で案内してくれます。 電波のつながらない場所でも使えるように…

著者として本を出す方法は?(3)著者の収入はどれくらい?

書籍についての統計情報が、総務省のウェブサイトで公表されています。 統計局ホームページ/日本の統計 2022−第26章 文化 統計局ホームページ/日本の長期統計系列 第26章 文化・レジャー 本の出版点数は、減少傾向にあります。それでも2020年には、7万点近…

南仏ドライブ紀行(1) マルセイユ ~ エクス・アン・プロヴァンス

週末のCofee Breakです。 今回は、Hertzのウェブサイトでオートマ車を予約してありました。 以前フランスで車をレンタルしたときは、マニュアル車でした。 ヨーロッパは(たぶん今でも)マニュアル車がふつうです。 イタリア人やフランス人にその理由を尋ね…

著者として本を出す方法は?(2)「ほんたま」さんにお願いする

これは2015年の情報ですが、出版プロデューサーの吉田浩さんによると、出版社に本の企画を持ち込んで、採用されるのは0.3%、1000回に3回の確率だそうです。 たとえ100社の出版社を探して持ち込んでも全滅の可能性が高いわけで、時間もどれだけかかるかわか…

地中海クルーズ紀行(24) バルセロナ ~ マルセイユ

週末のCofee Breakです。 今回の旅の最終回になります。 「カタルーニャ音楽堂」から南へ6分(500m)ほど歩くと、「サンタ・エウラリア大聖堂」があります。 そこへ行く途中、(雰囲気からすると移民風の)少年が寄ってきました。 「ママと話したいから、そ…

著者として本を出す方法は?(1)

私は(学術書・教科書の共著は6冊ほど書いていましたが)2021年に初めて、一般向けの本を単著で出しました。 最初は勝手がわからず、出版社を見つけるのに苦労しました。 これから著者になろうとする人の参考になるかもしれないので、本の出し方について書い…

地中海クルーズ紀行(23) バルセロナ(スペイン)

週末のCofee Breakです。 バルセロナの街路は碁盤の目のようで、多くの通りは「北西~南東」と「北東~南西」の2方向に伸びています。 「サグラダ・ファミリア」から、「プロヴェンサ通り」を南西に20分(1.5km)ほど歩くと、ガウディの「カサ・ミラ」(Casa…

「二子玉川 蔦屋家電」さまで、月間ランキング 1位になりました

「二子玉川 蔦屋家電」さまで、拙著がマーケティング部門の月間ランキング 1位になりました。 ありがとうございます。 ⇒「お知らせ」の記事一覧はこちら。 ⇒ ブログの概要(トップ・ページ)はこちら。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 「宣伝会議」さまの実践講座に登壇しまし…

「販売促進の戦略」:「ZUU online」での著書紹介 第3弾(6)

経済金融メディア「ZUU online」さまの連載記事で、拙著『今さらだけど、ちゃんと知っておきたい「マーケティング」』の内容が紹介されています。 第6回は、「広告・宣伝」などについて。 よろしければぜひ、ご一読ください。 zuuonline.com ⇒「経営学」の記…