マーケティングで「露出」(exposure、人目にふれる)や「認知」(awareness、知ってもらう)という言葉があります。
どんなによい本でも、誰の目にもふれず、誰も知らなければ、1冊も売れないでしょう。存在を知ってもらい、興味をもってもらってはじめて、購入の検討対象になるのです。
ですから本を売るには、書店に置いてもらったり、広告を出したり、まずは「露出」や「認知」を増やすことが大切です。できるだけ多くの書店の、少しでも目立つ場所に置いてもらい、多くの人の目にふれるようにするのです。
Amazonのようなネット書店で売るにしても、誰かが見る場所に表示されなければ、存在しないのも同然になってしまうでしょう。
(リアルでもネットでも)書店としては、限られた陳列スペースで売上を最大化したいわけですから、よい場所には売れる本を置きたいはずです。そうすると「売れそうな本」「売れる本」はますます売れるようになり、そうでない本は棚から撤去されることになります。
著名人の本は、メディアにとりあげられることも多く、注目されてよい場所に並びますから、最初から有利な立場にあるといえます。無名の著者は、少しずつ実績を積み重ねて、読者や書店の信頼を勝ちとっていくしかないのでしょう。
次回は、本のマーケティングについて、もう少し具体的に書こうと思います。
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