(経営学者)佐藤 耕紀 のブログ

経営学の紹介 & Coffee Break(写真、紀行、音楽など)

著者として本を出す方法は?(7)「ポジショニング」を考える

(前回から続く)

3つめの「自分より強いライバルがいない」「競争で勝てる」というのは、いちばん重要で、ちょっとわかりにくいポイントかもしれません。
自分の好きなこと、得意なことを書いて、それを求めるお客がいても、それだけで商売が成り立つとはかぎりません。

 

芸能界では「キャラがかぶる」という言い方があるようです。
バラエティーに富んだキャラクターがそろう番組では、「美形」「ぽっちゃり」「癒やし」「ボケ」「ツッコミ」といった「◯◯キャラ」は「1人ずついればよい」ということになりがちです。
「同じポジションに強力なライバルがいれば、自分の出番はない」ということかもしれません。

 

紀伊國屋書店 横浜店」さま、2022年6月11日

 

スポーツでも、たとえば野球なら、みんなが花形のピッチャーを目指すかもしれません。
しかし、自分よりもいいピッチャーが2、3人いたら、レギュラーにはなれないでしょう。
「自分にはキャッチャーの才能もそこそこあり、そのポジションは空いている」のなら、方針を変えてもよいのかもしれません。

 

オーケストラでも、フルートのようにポジションが少なく演奏人口の多い楽器は、競争が熾烈でしょう。
ファゴットコントラバスのようなマイナー楽器のほうが、勝ち残るのは簡単かもしれません。

 

趣味なら、レギュラーになれなくても、好きなことをやればよいと思います。
しかし、ビジネスで競争に勝てるポジションを見つけられなければ、赤字や倒産です。
生物なら、絶滅でしょう。

 

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