書籍についての統計情報が、総務省のウェブサイトで公表されています。
統計局ホームページ/日本の長期統計系列 第26章 文化・レジャー
本の出版点数は、減少傾向にあります。
それでも2020年には、7万点近くの本が出ています。
売れない本は数週間で店頭から撤去されるといいますから、このなかで生き残るのは大変です。
知り合いの編集者に聞いたところでは、増刷される本は全体の15%くらいだそうです。
そして1万部を超える本は、1%にも満たないそうです(本のジャンルにもよるでしょう)。
なお、本の「部数」には「実売部数」(実際に売れた部数)や「発行部数」(発行された部数)があり、よくつかわれるのは「発行部数」です。
2000年までしか情報がありませんが、平均でいえば「実売部数」は「発行部数」の6割くらいです。
写真:「代官山 蔦屋書店」さま、2022年1月30日
2020年の情報では、新刊の平均価格はだいたい1200円です。
印税率の平均を10%弱とすれば、著者に入る印税は、1冊につき100円くらいになります(契約にもよるでしょう)。
税引前の収入でいうと、1万部で100万円、10万部で1千万円、100万部で1億円くらいでしょう。
上位1%に入る本でも100万円にしかならないわけですから、印税だけで生計を立てるのは難しいのです。
10万部、100万部と売れるのは本当にごくわずかで、1000冊に1冊、10000冊に1冊といったレベルです。
いろいろな本の著者プロフィールを見ればわかると思いますが、たいていの著者は別の仕事をもっていて、本業との相乗効果を活かす形で本を出しています。
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