北海道・旭川市でFM番組(*)のパーソナリティをつとめるアサリ(浅利 豪)と、経営学者のコーキ(佐藤 耕紀)によるクラシック音楽談義。2人は高校の同期で、かれこれ40年のつきあい。
* FMりべーる「クラシックにくびったけ」
https://fm837.com/program/classic-ni-kubittake/
https://clatake837.amebaownd.com/
アサリ 次に紹介するのは、フルトヴェングラー(Wilhelm Furtwangler、1886~1954年)が、ウィーン・フィルを指揮した演奏(1950年、フルトヴェングラーが64歳になる年、EMIのスタジオ録音)。
フルトヴェングラーの「未完成」としては、おそらく唯一のスタジオ録音で、音も一番いい。
彼のライヴに特有の即興性は抑え気味で、冷静な演奏。
コーキ 曲想のせいか、たしかに奔放さは目立たないね。
フルトヴェングラーらしく大時代的というか、壮大なロマンも感じる。
フルトヴェングラー指揮、ウィーン・フィル(1950年)のCD裏ジャケット。
アサリ フルトヴェングラーの「未完成」は、このほかにベルリン・フィルとのライヴがいくつかある。
どれも演奏はすばらしいけど、年代なりに、録音はいまひとつ。
1952年2月10日のティタニア・パラスト(Titania Palast、フルトヴェングラーが多くの演奏会を行った、ベルリンのコンサート会場)でのライヴ(DG)は、なかなか音がいい。
ライヴならではの即興性も感じられる(この日は、ブラームスの交響曲1番と、ベートーヴェンの大フーガも録音された)。
フルトヴェングラー指揮、ベルリン・フィル(1952年)のCDジャケット。
コーキ 私の手元には、ベルリン・フィルとのライヴ(1954年、パリ)がある。
年代的に仕方ないけど、モノラルで、音質はよくない。
私はオーディオ的な快感も好きで、録音はよいほうが楽しめる。
失われた音を想像で補うのは、私には難しい。
古い録音に特有の味わいも素敵なんだけど。
アサリ 音質の面では、1950年代のライヴは厳しいね。
そもそもLPやCDはレコード(record、録音、記録)であって、生演奏にはかなわない。
コーキ 生演奏でも、聴く位置や、いろいろな条件によって、(ついでに言えば、人それぞれの耳や脳によっても)聴こえ方は違う。
録音では、生では聴けないような音も聴けるけど、これも条件やセッティングによって変わる。
そのあたりは、愛好家にもいろいろな考え方があるのかな。
議論は尽きないね。
フルトヴェングラー指揮、ベルリン・フィル(1954年)のLPジャケット。
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