(経営学者)佐藤 耕紀 のブログ

経営学の紹介 & Coffee Break(写真、紀行、音楽など)

クラシック音楽の名曲・名盤を語る:シューベルト「未完成」交響曲(13)

北海道・旭川市でFM番組(*)のパーソナリティをつとめるアサリ(浅利 豪)と、経営学者のコーキ(佐藤 耕紀)によるクラシック音楽談義。2人は高校の同期で、かれこれ40年のつきあい。

*  FMりべーる「クラシックにくびったけ」

https://fm837.com/program/classic-ni-kubittake/

https://clatake837.amebaownd.com/

 

アサリ  デジタル録音から、もうひとつのおすすめは、ジュリーニ(Carlo Maria Giulini、1914~2005年)がバイエルン放送交響楽団を指揮したライヴ(1995年、ジュリーニが81歳になる年)。

ジュリーニの「未完成」としては2度目で、最後の録音。

提示部をリピートしていることもあり、第1楽章が16分29秒、全曲では29分を超える。

この後で紹介するシカゴ響との演奏もゆったりしているけど、バイエルン盤はさらに遅いね。

最も遅い「未完成」ではないかと思うくらい。

カンタービレ(cantabile、優美に歌う)が美しく、悠々たるテンポで極上の音楽を奏でている。

カップリングの交響曲4番「悲劇的」もすばらしく、同曲の決定盤だと思うくらい。

 

コーキ コンセルトヘボウ管弦楽団とのドヴォルザーク交響曲8・9番なんかもそうだけど、たしかに晩年のジュリーニはテンポが遅いね。

この「未完成」は精細で美しいけど、哀愁や叙情性はあまり感じられないかな。

 

ジュリーニ指揮、バイエルン放送交響楽団(1995年)のCD裏ジャケット。

 

アサリ  ジュリーニは、シカゴ交響楽団とも「未完成」を録音している(1978年、ジュリーニが64歳になる年)。

 

コーキ  シカゴ盤は、バイエルン盤よりも活気や生命力があって、本来のジュリーニらしいと思う。

ただ、彼の芸風は現代的・都会的で、ロマンティックな叙情性はあまり感じない。

シカゴ響の音色も、「未完成」にはちょっと合わない気もする。

なかなかの好演ではあるけど。

 

ジュリーニ指揮、シカゴ交響楽団(1978年)のCD裏ジャケット。

 

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