北海道・旭川市でFM番組(*)のパーソナリティをつとめるアサリ(浅利 豪)と、経営学者のコーキ(佐藤 耕紀)によるクラシック音楽談義。2人は高校の同期で、かれこれ40年のつきあい。
* FMりべーる「クラシックにくびったけ」
https://fm837.com/program/classic-ni-kubittake/
https://clatake837.amebaownd.com/
アサリ ロシアの指揮者による演奏で最後のおすすめは、ゲルギエフ(Valery Gergiev、1953年~)がウィーン・フィルを指揮した、ザルツブルク音楽祭での熱狂的な演奏(1998年)。
45歳のゲルギエフが天下のウィーン・フィルを自在にドライヴして、発売当時はとても興奮した。
これを聴いてから、彼のロシア物を買いまくったほど。
でも今になって聴き直すと、当時のような興奮は感じられないな。
ウィーン・フィル本来の、抑制された美しさがないからかな。
ウィーン・フィルのイメージを覆した、貴重な録音だとは思うけど。
コーキ 気迫に満ちた、激しい演奏だね。
ウィーン・フィルの技量がすばらしく、見事なアンサンブル。
完成度の高い、定盤のひとつだね。
聴衆も熱狂して、「ブラボー」が飛び交っている。
ところで、手元のスコア(全音楽譜出版社、2017年)では、4楽章の463小節から、ティンパニのトレモロが入る。
ふつうはここをずっと同じ強さ(sempre)で通奏するけど、ゲルギエフは管楽器の入りに合わせて、3回ほど急激なクレッシェンドを入れている。
これをやっているのは、ゲルギエフだけだと思う。
ゲルギエフ指揮、ウィーン・フィル(1998年)のCDジャケット。
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