北海道・旭川市でFM番組(*)のパーソナリティをつとめるアサリ(浅利 豪)と、経営学者のコーキ(佐藤 耕紀)によるクラシック音楽談義。2人は高校の同期で、かれこれ40年のつきあい。
* FMりべーる「クラシックにくびったけ」
https://fm837.com/program/classic-ni-kubittake/
https://clatake837.amebaownd.com/
コーキ 次に、やはり19世紀生まれのアンセルメ(Ernest Ansermet、1883~1969年)の演奏を2つ。
アンセルメはスイスの出身で、数学の大学教授という異色の経歴をもつ。
1915年(32歳になる年)からはモントゥーの後任として、ディアギレフ「ロシア・バレエ団」の指揮者になり、ファリャの「三角帽子」などを初演した。
そのためか、アンセルメのリズムには、踊るような躍動感がある。
モントゥーとアンセルメには、舞踏系のレパートリーや、歯切れのよいリズムなど、共通点が多い。
やはり「ロシア・バレエ団」の経験が大きいのかな。
アサリ モントゥーとアンセルメは、ディアギレフの縁もあるし、芸風やレパートリーも似ているね。
プロフェッサー的というか、マイスター的というか、音楽表現もさることながら、その存在が特異だったんじゃないかな。
最近の指揮者で、そういうタイプは思いつかない。
コーキ アンセルメの演奏のひとつは、パリ音楽院管弦楽団との録音(1954年、71歳になる年)。
最初期のステレオ録音だけど、さすがデッカ、この時代とは思えない鮮明さ。
フランスの名手を集めた、パリ音楽院管弦楽団の音色が美しい。
オシャレで、色彩感の豊かな演奏。
ヴァイオリン・ソロは、コンマスのネリーニ(Pierre Nerini、1915~2006年)。
アンセルメ指揮、パリ音楽院管弦楽団(1954年)のLPジャケット。
コーキ アンセルメのもうひとつは、長年コンビを組んだスイス・ロマンド管弦楽団との演奏(1960年、77歳になる年)。
起伏に富む曲想のなかで、ときには優雅、ときには力強く鮮烈、自在な表現が際立つ。
切れ味のある、舞踏的なリズムが心地よい。
オケの色彩感も豊か。
デッカ特有のサウンドは、どこか懐かしく、味わい深い。
長年、ファンに親しまれてきた定盤のひとつ。
ヴァイオリン・ソロは、コンマスのフニヴ(Lorand Fenyves、1918~2004年)。
アンセルメ指揮、スイス・ロマンド管弦楽団(1960年)のLPジャケット。
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