週末のCofee Breakです。
マカオから、高速フェリーで香港へ向かいました。
香港といえば、『深夜特急』の旅で沢木耕太郎さんが最初に訪れたところです。
沢木さんは、デリー(インド)からロンドン(イギリス)まで、バスを乗り継いで旅しようと、デリー行きの格安航空券を買います。
それは2ヶ所でストップ・オーバー(乗継地に滞在)できるチケットで、沢木さんは香港とバンコクに寄り道をするのです。
沢木さんは、次のように書いています。
しかしその時も、香港などはせいぜい二、三日もあれば充分の、単なる通過地点と見なしていたように思う。旅の力点はあくまでもデリーよりも西にあった。
それが香港で、一週間、また一週間という具合に滞在が延びていき、そのたびにイミグレーション・オフィスでビザ代として三十香港ドルずつ召し上げられることになったのは、ゴールデン・パレス、つまり黄金宮殿という名の奇妙な宿屋に、訳もわからぬまま放り込まれたことから始まった。
(沢木耕太郎著『深夜特急1 香港・マカオ【増補新版】』新潮社、2020年、第二章 黄金宮殿香港)
沢木さんが滞在した「黄金宮殿」(実際には、違う名前の宿だったようです)は、「重慶大厦」というビル(下の写真)にあったといいます。
下の階はショッピング・センターになっていますが、今も上階には安宿が多く、バックパッカーのあいだでは有名だそうです。
沢木さんは、次のように書いています。
香港は、中国大陸に続く九龍、新海の半島部と、香港島、大嶼山島などの無数の島から成っている。しかし、政治経済の重要な機能は香港島に集中しており、これに九龍地区を加えた一帯が香港の中心部を形成することになる。私はその九龍地区の中でも最も豪華な尖沙咀という地域にいるらしかった。九龍を南北に走る大通りが彌敦道、つまりネイザン・ロードで、わがゲストハウスの黄金宮殿は、その東側の一角に位置していることもわかった。
(沢木耕太郎著『深夜特急1 香港・マカオ【増補新版】』新潮社、2020年、第二章 黄金宮殿香港)
『深夜特急』には、次のような地図が載っています。
(沢木耕太郎著『深夜特急1 香港・マカオ【増補新版】』新潮社、2020年、第二章 黄金宮殿香港)
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