(経営学者)佐藤 耕紀 のブログ

経営学の紹介 & Coffee Break(写真、紀行、音楽など)

クラシック音楽の名曲・名盤を語る:チャイコフスキー「交響曲5番」(24)

北海道・旭川市でFM番組(*)のパーソナリティをつとめるアサリ(浅利 豪)と、経営学者のコーキ(佐藤 耕紀)によるクラシック音楽談義。2人は高校の同期で、かれこれ40年のつきあい。

*  FMりべーる「クラシックにくびったけ」

https://fm837.com/program/classic-ni-kubittake/

https://clatake837.amebaownd.com/

 

コーキ  アバド(Claudio Abbado、1933~2014年)のベルリン・フィル(1994年、アバドが61歳になる年)は、なんとも凄絶な演奏。

あまり好きな指揮者ではないけど、この演奏ではベルリン・フィルの実力を活かして、圧倒的な完成度を誇る。

文句のつけようがなく、定盤のひとつと認めざるを得ない。

 

アサリ  カラヤンから解放された(?)ベルリン・フィルは、カラヤンよりも手綱の緩いアバド音楽監督に指名したのかな。

そのアバドベルリン・フィルの自主性を尊重して、自由闊達な音楽を引き出した。

そんな筋書きを思わせるような演奏だね。

この頃はまだアバドの健康状態がよく、ベルリン・フィルヴィルトゥオーゾ・オケの実力を存分に発揮している。

 

アバド指揮、ベルリン・フィル(1994年)のCD裏ジャケット。

 

コーキ  ちなみに、アバドシカゴ交響楽団との録音も残している(1988年)。

アバドの芸風は、イタリア人らしいというか現代的・都会的で、叙情性や味わいはあまり感じない。

後ろを振り返らず、あっさり前へ進む。

ドライで、ぶっきらぼうな鳴らし方。

ロマンティックな演奏が好きな私には、ちょっと合わないかな。

 

アサリ  コーキの言うとおりで、シカゴ交響楽団との全集には、感動や興奮を覚えない。

率直に言うと、平凡な印象(他の交響曲も)。

既出のショルティ新盤(1987年)もそうだけど、一世を風靡したシカゴ響の落日を感じるとさえ思える。

 

アバド指揮、シカゴ交響楽団(1988年)のCD裏ジャケット。

 

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