(経営学者)佐藤 耕紀 のブログ

経営学の紹介 & Coffee Break(写真、紀行、音楽など)

クラシック音楽の名曲・名盤を語る:チャイコフスキー「交響曲5番」(23)

北海道・旭川市でFM番組(*)のパーソナリティをつとめるアサリ(浅利 豪)と、経営学者のコーキ(佐藤 耕紀)によるクラシック音楽談義。2人は高校の同期で、かれこれ40年のつきあい。

*  FMりべーる「クラシックにくびったけ」

https://fm837.com/program/classic-ni-kubittake/

https://clatake837.amebaownd.com/

 

コーキ  フェドセーエフ(Vladimir Fedoseyev、1932年~)のモスクワ放送交響楽団(1981年、フェドセーエフが49歳になる年)は、わくわくする素敵な演奏。

フェドセーエフらしい自然体で、オケを爽快に鳴らす。

モスクワ放送響の音色も味わい深い。

 

アサリ  このCDは初めて聴いたけど、すばらしいね。

フェドセーエフらしく、推進力も表現力もあり、内容が濃い。

前回の「シェエラザード」のときにも話したけど、このコンビの「チャイ5」は生で聴いたことがある(2001年6月29日、「札幌コンサートホール Kitara」にて)。

その時の演奏も、この録音と大きくは変わらない感じだった。

 

フェドセーエフ指揮、モスクワ放送交響楽団(1981年)のCD裏ジャケット。

 

コーキ  フェドセーエフの「チャイ5」、放送録音はたくさんありそうだけど、発売されて今でも入手しやすいのは、ほかにはモスクワ放送響との1998年盤かな。

こちらは録音のせいかもしれないけど、どこかアンバランスな印象で、粗も目立つ。

 

アサリ  フェドセーエフの発売盤は、81年盤と98年盤のほかは、91年の映像があるくらいじゃない?

 

コーキ  2009年のウィーン公演の映像やCDもあるね。

 

アサリ  98年盤の基本的な解釈は、81年盤とあまり変わらないように思う。

たとえばコーダ前のテンポを早めて、休符のフェルマータを無視し、快速テンポのままマーチに突入している。

私は98年盤のほうが、テンポの揺れや、ティンパニの強打に魅力があると思う。

 

コーキ  「コーダ前」というのは、スコア(全音楽譜出版社、2017年)のこの部分だね。

 

469小節には「Riten. molto」(ただちに、とても遅く)とあり、471小節の二分休符にはフェルマータがある。

いずれも無視はしていないと思うけど、さらりとだね。

 

フェドセーエフ指揮、モスクワ放送交響楽団(1998年)のCD裏ジャケット。

 

⇒「クラシック音楽」の記事一覧はこちら

⇒  ブログの概要(トップ・ページ)はこちら

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

宣伝会議」さまの実践講座に登壇しました。

www.sendenkaigi.com

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

今さらだけど、ちゃんと知っておきたい「経営学内容紹介

◆  「読者が選ぶビジネス書グランプリ2022」にノミネートされました

◆  ライザップの瀬戸健社長が、『週刊文春書評をお書きくださいました(2021年10月28日号、p.121)

単行本、聴く本(オーディオブックAudible)、電子書籍KindleKoboKinoppyhontoDoly

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

今さらだけど、ちゃんと知っておきたい「マーケティング内容紹介

◆  「二子玉川 蔦屋家電」さまで、マーケティングの月間ランキング1位になりました(2022年5月、6月、9月)。

◆  『日刊工業新聞』さまに書評が掲載されました(2022年2月7日)

f:id:Management_Study:20220112215132j:plain 

単行本、聴く本(オーディオブックAudible)、電子書籍KindleKoboKinoppyhontoDoly

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

今さらだけど、ちゃんと知っておきたい「意思決定」内容紹介

◆  『PRESIDENT』2023年2.17号の「職場の心理学」のコーナーで、「絶対に失敗が許されない人の「意思決定力」養成法」と題した著者の記事が掲載されました(p.106-109)。

単行本、聴く本(オーディオブックAudible)、電子書籍KindleKoboKinoppyhontoDoly

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆