(経営学者)佐藤 耕紀 のブログ

経営学の紹介 & Coffee Break(写真、紀行、音楽など)

クラシック音楽の名曲・名盤を語る:シューベルト「未完成」交響曲(9)

北海道・旭川市でFM番組(*)のパーソナリティをつとめるアサリ(浅利 豪)と、経営学者のコーキ(佐藤 耕紀)によるクラシック音楽談義。2人は高校の同期で、かれこれ40年のつきあい。

*  FMりべーる「クラシックにくびったけ」

https://fm837.com/program/classic-ni-kubittake/

https://clatake837.amebaownd.com/

 

アサリ 次のおすすめは、ケルテス(Istvan Kertesz、1929~1973年)のウィーン・フィル(1963年、ケルテスが34歳になる年)。

ケルテスは、ウィーン・フィルと相性がいいと思う。

ドヴォルザークの「新世界」交響曲(1961年、ケルテスが31歳になる年)をはじめとして、ケルテスが43歳で急逝する1973年までに、ウィーン・フィルとは数多くの名盤を残した。

とくにシューベルトブラームスモーツァルト交響曲はすばらしい。

 

コーキ  ケルテスは、イスラエル・フィルへの客演でテル・アヴィヴを訪れたとき、ビーチで波にのまれて亡くなったそうだね。

そういう悲劇的なエピソードも「未完成」のイメージと重なるのかな。

 

アサリ  ケルテスの「未完成」は、ウィーン・フィルの自主性を尊重しつつ、その美点を存分に引き出している。

30代半ばの指揮者とは、とても思えない。

急逝さえなければ、さらに多くの名盤を残したはず。

残念で仕方がないよ。

 

コーキ ケルテスの音楽は個性的で劇的なところもあるけど、演奏は手堅く渋いね。

この「未完成」もアンサンブルが精緻で、完成度が高い。

 

ケルテス指揮、ウィーン・フィル(1963年)のCD裏ジャケット。

 

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