(経営学者)佐藤 耕紀 のブログ

経営学の紹介 & Coffee Break(写真、紀行、音楽など)

『深夜特急』の残影を探して(18)マルセーユ

週末のCofee Breakです。

 

1998年に放送されたテレビ・ドラマ版の「劇的紀行 深夜特急」(第3便「飛光よ!ヨーロッパ編」)では、マルセーユで原作にはないエピソードが加えられています。

いよいよ所持金が底をついた主人公(大沢たかおさん演じる沢木さん)は、日本にいる恋人「真理子」に電話をかけ、マルセーユへ送金してほしいと頼みます。

すると「真理子」本人がマルセーユまで訪ねてきて、主人公とひとときを過ごすというストーリーです。

 

ドラマ版の制作にもかかわった沢木さんは、次のように書いています。

 

    そのようにして作られた映像版の『深夜特急』は、ドキュメンタリーとフィクションをないまぜにした不思議な作りのものになった。私の旅の道筋を辿りながら、私が経験したようなことをフィクションとして織り込んでいく。……

沢木耕太郎著『旅する力 ―深夜特急ノート―』新潮文庫、2008年、p.309)

 

「真理子」のエピソードがフィクションなのか、似たようなことはあったのか、定かではありません。

沢木さんの所持金が残り少なかったのはたしかで、モナコへ到着したときには「総額で五百ドルを切っている」と書かれています。

沢木さんが旅立つ前夜、女性と別れを惜しんでいたことも、原作の『深夜特急』で書かれています。

 

    ……私が驚いたのはそのことではなく、昨夜、自分もそのフェアモント・ホテルにいたからなのだ。ガラス張りのティー・ルームで友人と別れを惜しんでいた。

「女性の?」

    彼が笑いながら訊ねてきた。もちろん、と私は断固とした調子で答えた。別にそんな力むことはなかったのだが。

沢木耕太郎著『深夜特急1 香港・マカオ新潮文庫、2020年、第二章「黄金宮殿 香港」)

 

かつて千鳥ヶ淵にあった「フェアモント・ホテル」(Fairmont Hotel)を知っているのは、それなりに年配の人かもしれません。

そこにあった「ガラス張りのティー・ルーム」は有名で、松任谷由実さんの「経る時」という歌に描かれているそうです。

 

それはともかく、ドラマ版の「深夜特急」では、主人公と真理子がマルセーユの「旧港」沿いを歩いたり、「ノートルダム・ドゥ・ラ・ガルド寺院」の展望台から街を眺めるシーンがあります。

 

マルセーユの「旧港」(2017年に撮影)。

丘の上に見えるのが「ノートルダム・ドゥ・ラ・ガルド寺院」。

 

ノートルダム・ドゥ・ラ・ガルド寺院」の展望台からの眺め(2017年に撮影)。

 

⇒「写真紀行」の記事一覧はこちら

⇒  ブログの概要(トップ・ページ)はこちら

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

宣伝会議」さまの実践講座に登壇しました。

www.sendenkaigi.com

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

今さらだけど、ちゃんと知っておきたい「経営学内容紹介

◆  「読者が選ぶビジネス書グランプリ2022」にノミネートされました

◆  ライザップの瀬戸健社長が、『週刊文春書評をお書きくださいました(2021年10月28日号、p.121)

単行本、聴く本(オーディオブックAudible)、電子書籍KindleKoboKinoppyhontoDoly

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

今さらだけど、ちゃんと知っておきたい「マーケティング内容紹介

◆  「二子玉川 蔦屋家電」さまで、マーケティングの月間ランキング1位になりました(2022年5月、6月、9月)。

◆  『日刊工業新聞』さまに書評が掲載されました(2022年2月7日)

f:id:Management_Study:20220112215132j:plain 

単行本、聴く本(オーディオブックAudible)、電子書籍KindleKoboKinoppyhontoDoly

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

今さらだけど、ちゃんと知っておきたい「意思決定」内容紹介

◆  『PRESIDENT』2023年2.17号の「職場の心理学」のコーナーで、「絶対に失敗が許されない人の「意思決定力」養成法」と題した著者の記事が掲載されました(p.106-109)。

単行本、聴く本(オーディオブックAudible)、電子書籍KindleKoboKinoppyhontoDoly

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆