前回は、「サブスクで映像や音楽が潤沢になり、相対的に時間が希少になったので、『タイパ』(時間効率)が重視されるのではないか」と書きました。
ところで、「最近の若者は字が読めない」という話をよく聞きます。(*1)
実は私も(若くはありませんが)だんだん文字を読まなくなり、最新の情報は動画で学ぶことが多くなりました。
もともと動画をよく見るほうで、20年以上前から経済番組などを録画して、興味のないところは飛ばしながら、倍速再生で見ていました。
最近は自分で録画をしなくても、「Tver」や「YouTube」で(公式に)視聴できる番組が増え、便利になりました。
動画の利点は、(文字だけでなく)映像と音声もあるほうが、リッチ(豊か)な情報を得られることでしょう。
たとえば「リーダーの言動」や「工具の使い方」は、文章ではなかなか伝わりませんが、動画で見れば「一目瞭然」「百聞は一見にしかず」です。
たいていは動画のほうが(とくに倍速で再生すれば)時間あたりの情報量は多く、情報収集の「タイパ」(時間効率)がよいのです(コンテンツの「質」も重要ですが)。
そう考えると、「タイパ」に優れた動画コンテンツの充実とともに、文章が読まれなくなるのは必然かもしれません。
これからは「ショートムービー」のような、「タイパ」のよい動画コンテンツが主流になるのでしょうか。
文章を書く身としては、「タイパ」のよい(簡潔でわかりやすい)表現を心がけるしかないのかもしれません。
文章の新しい形としては、耳で聴く「オーディオブック」なども台頭しているようです。(*2)
*1 PRESIDENT Online「「9割が教科書を読めていない」私立文系しか行けない子供たちの末路」2021年1月15日
https://president.jp/articles/-/42389
*2 ORICON NEWS「出版業界は本当に斜陽? 本を“読む”ではなく“聴く”が若年層のスタイルに「このままいけば、電子書籍を猛追する可能性もある」」2023年8月7日
https://www.oricon.co.jp/special/64320/
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