北海道・旭川市でFM番組(*)のパーソナリティをつとめるアサリ(浅利 豪)と、経営学者のコーキ(佐藤 耕紀)によるクラシック音楽談義。2人は高校の同期で、かれこれ40年のつきあい。
* FMりべーる「クラシックにくびったけ」
https://fm837.com/program/classic-ni-kubittake/
https://clatake837.amebaownd.com/
アサリ フリッチャイ(Ferenc Fricsay 、1914~1963年)も、ハンガリーの出身。
彼がベルリン・フィルを指揮した録音(1959年)は、希代の名演だと思う。
重厚なサウンドで、風格のある大時代的な演奏。
録音も、ステレオの初期とは思えないほど生々しい。
コーキ 安定感のある正統派だね。
雄大で力強く、悠々たる演奏。
フリッチャイ指揮ベルリン・フィル(1959年)のLPジャケット(表はドイツ盤、裏は日本盤)。
アサリ チェコやハンガリー以外の指揮者では、ワルター(Bruno Walter、 1876~1962年)のコロンビア交響楽団(1959年)もいいね。
安定感のあるじっくりとしたテンポで、オーケストラのバランスも申し分ない。
コーキ この演奏には、涙が出そうなノスタルジーを感じる。
すべてを包み込むような、優しさと暖かさ。
ところで、手元にあるスコア(全音楽譜出版社、2016年)では、第4楽章はじめの有名なフレーズ(10~25小節)で、金管にスタッカートがついている。
第4楽章、10~17小節の譜面。
これをテヌート気味、アクセント気味に演奏する指揮者も多いけど、ワルターは歯切れのいいスタッカートで演奏している。
私は力強い演奏のほうが好きだけど。
ワルター指揮コロンビア交響楽団(1959年)のLPジャケット。
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