週末のCofee Breakです。
ヴァチカンまで歩いた沢木さんは、サン・ピエトロ寺院に入ります。
広場を突っ切り、寺院の中に入ってみた。薄暗く、目が慣れるまで少し時間がかかったが、やがて内部の様子がわかってきた。
右手に白く光り輝くものがあり、観光客が取り囲んでいる。近づいてみると、マリアが死せるイエスを抱いている彫像だった。それがミケランジェロの「ピエタ」だということはすぐにわかった。しかし、その有名な「ピエタ」が、このように無造作に置かれているとは想像もしていなかった。まさに手を伸ばせば触れられるといった距離に置いてあるのだ。
(沢木耕太郎著『深夜特急6 南ヨーロッパ・ロンドン』新潮文庫、2020年、第十六章「ローマの休日 南ヨーロッパI」)
サン・ピエトロ寺院のなか(2017年に撮影)。
「無造作に置かれている」と書かれているミケランジェロの「ピエタ」(Pieta)。
沢木さんは、さらにヴァチカン美術館へ向かいます。
寺院を出てから、ヴァチカン美術館に足を延ばした。「ピエタ」以降のミケランジェロが見たくなったからだ。私は、ラファエロも、ダ・ヴィンチも、他のすべてを省略してシスティーナ礼拝堂に直行した。そして、壁際に据えつけられた長椅子に腰を下ろし、天井に描かれた「天地創造」と正面の壁に描かれた「最後の審判」を見上げた。
(沢木耕太郎著『深夜特急6 南ヨーロッパ・ロンドン』新潮文庫、2020年、第十六章「ローマの休日 南ヨーロッパI」)
ミケランジェロの「天地創造」と「最後の審判」は私も見たのですが、残念ながら撮影禁止で、写真は撮れませんでした。
沢木さんは見るのを「省略」したというラファエロの有名な「アテネの学堂」(2017年に撮影)。
ローマにしばらく滞在した沢木さんは、最後に「トレビの泉」を訪れ、フィレンツェへと向かいます。
トレビの泉(2017年に撮影)。
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