(経営学者)佐藤 耕紀 のブログ

経営学の紹介 & Coffee Break(写真、紀行、音楽など)

『深夜特急』の残影を探して(13)ローマ

週末のCofee Breakです。

ヴァチカンまで歩いた沢木さんは、サン・ピエトロ寺院に入ります。

 

    広場を突っ切り、寺院の中に入ってみた。薄暗く、目が慣れるまで少し時間がかかったが、やがて内部の様子がわかってきた。

    右手に白く光り輝くものがあり、観光客が取り囲んでいる。近づいてみると、マリアが死せるイエスを抱いている彫像だった。それがミケランジェロの「ピエタ」だということはすぐにわかった。しかし、その有名な「ピエタ」が、このように無造作に置かれているとは想像もしていなかった。まさに手を伸ばせば触れられるといった距離に置いてあるのだ。

沢木耕太郎著『深夜特急6  南ヨーロッパ・ロンドン』新潮文庫、2020年、第十六章「ローマの休日  南ヨーロッパI」)

 

サン・ピエトロ寺院のなか(2017年に撮影)。

 

「無造作に置かれている」と書かれているミケランジェロの「ピエタ」(Pieta)。

 

沢木さんは、さらにヴァチカン美術館へ向かいます。

 

    寺院を出てから、ヴァチカン美術館に足を延ばした。「ピエタ」以降のミケランジェロが見たくなったからだ。私は、ラファエロも、ダ・ヴィンチも、他のすべてを省略してシスティーナ礼拝堂に直行した。そして、壁際に据えつけられた長椅子に腰を下ろし、天井に描かれた「天地創造」と正面の壁に描かれた「最後の審判」を見上げた。

沢木耕太郎著『深夜特急6  南ヨーロッパ・ロンドン』新潮文庫、2020年、第十六章「ローマの休日  南ヨーロッパI」)

 

ミケランジェロの「天地創造」と「最後の審判」は私も見たのですが、残念ながら撮影禁止で、写真は撮れませんでした。

 

沢木さんは見るのを「省略」したというラファエロの有名な「アテネの学堂」(2017年に撮影)。

 

ローマにしばらく滞在した沢木さんは、最後に「トレビの泉」を訪れ、フィレンツェへと向かいます。

 

トレビの泉(2017年に撮影)。

 

⇒「写真紀行」の記事一覧はこちら

⇒  ブログの概要(トップ・ページ)はこちら

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

宣伝会議」さまの実践講座に登壇しました。

www.sendenkaigi.com

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

今さらだけど、ちゃんと知っておきたい「経営学内容紹介

◆  「読者が選ぶビジネス書グランプリ2022」にノミネートされました

◆  ライザップの瀬戸健社長が、『週刊文春書評をお書きくださいました(2021年10月28日号、p.121)

単行本、聴く本(オーディオブックAudible)、電子書籍KindleKoboKinoppyhontoDoly

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

今さらだけど、ちゃんと知っておきたい「マーケティング内容紹介

◆  「二子玉川 蔦屋家電」さまで、マーケティングの月間ランキング1位になりました(2022年5月、6月、9月)。

◆  『日刊工業新聞』さまに書評が掲載されました(2022年2月7日)

f:id:Management_Study:20220112215132j:plain 

単行本、聴く本(オーディオブックAudible)、電子書籍KindleKoboKinoppyhontoDoly

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

今さらだけど、ちゃんと知っておきたい「意思決定」内容紹介

◆  『PRESIDENT』2023年2.17号の「職場の心理学」のコーナーで、「絶対に失敗が許されない人の「意思決定力」養成法」と題した著者の記事が掲載されました(p.106-109)。

単行本、聴く本(オーディオブックAudible)、電子書籍KindleKoboKinoppyhontoDoly

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆