北海道・旭川市でFM番組(*)のパーソナリティをつとめるアサリ(浅利 豪)と、経営学者のコーキ(佐藤 耕紀)によるクラシック音楽談義。2人は高校の同期で、かれこれ40年のつきあい。
* FMりべーる「クラシックにくびったけ」
https://fm837.com/program/classic-ni-kubittake/
https://clatake837.amebaownd.com/
コーキ 次のおすすめは、ケンペ(Rudolf Kempe、1910~1976年)のベルリン・フィル(1959年、ケンペが49歳になる年)。
ゆったりとよく響く音場感で、ベルリン・フィルの美しい音色を堪能できる。
自然体の演奏で、落ち着いて楽しめる。
ケンペにしては、テンポがゆったりかな。
アサリ ケンペとベルリン・フィルは、相性がいいね。
ブラームスの交響曲全集などもそうだけど、カラヤン色に染まる以前のベルリン・フィルの美音を活かしている。
迫力の面では、ベルリン・フィルにしては大人しいかな。
ケンペ指揮、ベルリン・フィル(1959年)のLPジャケット。
コーキ ちなみに、ケンペはバイエルン放送交響楽団との録音も残している(1975年、ケンペが65歳になる年)。
ケンペらしく、気迫に満ちたスケールの大きな演奏。
荒削りだけど、味わいが深く魅力的。
最後はアッチェレランド気味に終わる。
アサリ バイエルン放送響との演奏は、ベルリン・フィルよりも迫力があって、テンポ設定もケンペらしいね。
カラヤンもそうだけど、ケンペも晩年までテンポが遅くならなかった。
まさか、この録音の翌年に亡くなってしまうとは。
コーキ 晩年というには若すぎるよね。
ケンペ指揮、バイエルン放送交響楽団(1975年)のCD裏ジャケット。
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