(経営学者)佐藤 耕紀 のブログ

経営学の紹介 & Coffee Break(写真、紀行、音楽など)

クラシック音楽の名曲・名盤を語る:ドヴォルザーク「交響曲9番」(11)

北海道・旭川市でFM番組(*)のパーソナリティをつとめるアサリ(浅利 豪)と、経営学者のコーキ(佐藤 耕紀)によるクラシック音楽談義。2人は高校の同期で、かれこれ40年のつきあい。

*  FMりべーる「クラシックにくびったけ」

https://fm837.com/program/classic-ni-kubittake/

https://clatake837.amebaownd.com/

 

コーキ  ケンペ(Rudolf Kempe、1910~1976年)の演奏もすばらしい。

ロイヤル・フィル(1962年)、チューリヒ・トーンハレ管弦楽団(1971年)、BBC交響楽団(1975年)との録音もいいけど、有名なのはベルリン・フィル盤(1957年)かな。

私はケンペが好きで、強弱のつけ方、テンポの揺らし方、音量のバランス、すべてがしっくりくる。

 

アサリ  ケンペは、とくにベルリン・フィルと相性がいいね。

ブラームス交響曲でも、有名なミュンヘン・フィルとの全集より、ベルリン・フィルとのほうが出来はいいと思う(録音はモノラルだけど)。

 

ケンペ指揮ベルリン・フィル(1957年)のLPジャケット。

 

コーキ  シルヴェストリ(Constantin Silvestri、1913~1969年)の演奏(フランス国立放送管弦楽団、1959年)は、凄絶で衝撃的。

激しく、荒々しく、爆発力がある。

そういう演奏が好きな人には、たまらないのでは。

 

アサリ  ドヴォルザークの「爆演」といえば、古くからシルヴェストリということになっているね。

 

コーキ  シルヴェストリの録音年については、諸説あるみたいだね。

 

アサリ  シルヴェストリは「新世界」交響曲を、フランス国立放送管弦楽団と2回録音している。

1回目はおそらく1956年のモノラル録音、2回目が59年のモノラル・ステレオ録音。

1回目の発売が57年だったので、ときどき57年録音と誤記される(たぶん)。

ステレオ録音は59年盤だけで、56年盤よりテンポは遅い。

ステレオのフランス初盤LPは希少で、今では10万円以上の値がつくとか。

もちろん、CDは今でもふつうに買える。

モノラルの56年盤は、シルヴェストリのデビュー盤でもある。

 

シルヴェストリ指揮フランス国立管弦楽団(1959年)のLPジャケット。

 

コーキ  コンドラシン(Kirill Kondrashin、1914年~1981年)とウィーン・フィルの熱演(1979年)も、評価が高い。

 

アサリ  ウィーン・フィルとの演奏ではケルテスが名高いけど、コンドラシンはそれ以上だという人もいるね。

コンドラシンは1978年に西側へ亡命し、その翌年に「新世界より」を録音した。

1980年には名盤といわれるチャイコフスキー「ピアノ協奏曲1番」(アルゲリッチバイエルン放送交響楽団)を録音し、1981年にこの世を去った。

 

コンドラシン指揮ウィーン・フィル(1979年)のCD裏ジャケット。

 

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