『和をもって日本となす』(ロバート・ホワイティング著、玉木正之訳、角川書店、1990年)の原著は、バブル絶頂期の1989年に出版されました。
野球を通じて、日本とアメリカの文化の違いや軋轢を描いた名著です。
玉木正之さんの翻訳もみごとで、これほど自然かつ流麗な日本語に翻訳された本は、めったにないと思います。
この本の「プロローグ」で、ホワイティングは次のように書いています。
私は、日本では野球にもビジネスにも共通のルールがある、という点を本書で指摘した。それらは、いまもなお残存する<武士道>(Bushido)という基盤のうえに成立しているのである。
かつて日本のビジネスマンの多くは、あきらかに<武士>(samurai)の子孫といえる存在だった。彼らは、ひたむきな忠誠心と協調の精神という武士の価値観をビジネスに持ち込んでいた。また、かつての日本のコーチは、熱心な武道の伝道師とでもいうべき存在だった。彼らは、終わりなき猛特訓と根性を野球の指導に持ち込んだのだった。(pp.18-19)
このような指摘は、本書のなかで形を変えながら、繰り返しなされます。
アメリカ人の目から見た、日本の組織文化の特徴と源流が、だんだんと明らかにされていくのです。
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