著書の11-5で、「日本の生産性はなぜ低いのか」ということを考えました。
いろいろな要因があるのだと思いますが、「文化」の問題もあるのかもしれません。
「生産性」や「効率」というのは「費用対効果」、つまり「費用」に対する「効果」の大きさです。
費用は小さいほうがよいし、効果は大きいほうがよいわけです。
日本には、「ひたいに汗して」「たくさん仕事をする」ことが善とされ、「手を抜く」「楽をする」(費用を減らす)ことは軽蔑されるような文化があるように思います。
「努力」「汗」「かけた時間」といったものは費用で、生産性からいえば(成果が同じなら)減らすべきものです。
ところが日本では、払った犠牲(費用)で「やる気」や忠誠心をはかるというか、成果が同じなら、仕事量や残業時間の多い人が評価されるようなところがあるように思います(欧米では、逆の評価になると思います)。
どうも「日本人は文化として、効率や生産性が嫌いなのではないか」と思える節もあるのです。
次回からは、長年にわたって日本で暮らした米国人ジャーナリスト、ロバート・ホワイティング(Robert Whiting)の『和をもって日本となす』(玉木正之訳、角川書店、1990年)を題材に、日本の組織文化について考えてみたいと思います。
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