(経営学者)佐藤 耕紀 のブログ

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一番おもしろかったマーケティングの本は?

詳細は決まっていないのですが、次の著書は「マーケティング」をテーマにする予定です。

私は大学でマーケティングのゼミをとって以来、かれこれ30年以上、マーケティングを学んだり、教えたりしてきました。

専門書から一般向けまで、マーケティングの本も、たくさん読みました。

 

マーケティングをわかりやすく書くのは、なかなか難しいと感じています。

たとえば、エンターテインメントを売るマーケティングと、自動車部品を売るマーケティングでは、やること、考えることが、まったく違うでしょう。

商品によって、マーケティングの手法も千差万別、ケース・バイ・ケースです。

状況に応じて、具体的・実践的に考えるしかないのではないかと思います。

それを、あらゆる商品に通用する一般理論があるかのように書いてしまうと、読者にはピンとこない、抽象的で空虚なものになってしまうのでしょう。

 

私がいままでに読んで一番おもしろかったマーケティング本は、スタジオジブリのプロデューサー(社長)などを歴任した鈴木敏夫さんの『ジブリの仲間たち』(新潮社、2016年)です。

風の谷のナウシカ』から『風立ちぬ』まで、鈴木さんが仲間とともにやってきた映画の広告、宣伝、マーケティングが、魅力的な語り口で、臨場感たっぷりに描かれています。

AKB48のプロデュースなどで知られる秋元康さんの『企画脳』(PHP研究所、2009年)も、おもしろかったです。

この2冊に共通するのは、自分でマーケティングをやっている人が、自分のよく知っていることを、自分の言葉で語っているということです。

誰かが言った横文字や頭文字の受け売りではない、というところが肝心なのでしょう。

 

それを肝に銘じて、わかりやすいマーケティングの本をお届けできるよう、苦吟しています。

 

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今さらだけど、ちゃんと知っておきたい「経営学内容紹介

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今さらだけど、ちゃんと知っておきたい「マーケティング内容紹介

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