*投資について、ここでは私の考えを書いているだけで、読者におすすめするつもりはありません。投資の結果については責任をもてませんので、される方は、ご自身の判断と責任でお願いいたします。
何に投資をすれば、大きなリターン(収益)が期待できるのでしょうか。
下の図は、アメリカでの約200年間(正確には206年間)の実質総リターン(1ドルが約200年後にいくらになるか)を表したグラフです。
ジェレミー・シーゲル著、林康史・藤野隆太監訳、石川由美子・鍋井里依・宮川修子訳『株式投資 第4版』(日経BP、2009年)、p.10
「実質」というのは、「インフレの影響を除いた」という意味です。
株式の配当や債券の償還金は、全額を再投資すると考えます。
縦軸が対数目盛になっていることにご注意ください。
株式のリターンの伸びが大きいので、縦方向に圧縮しないと描ききれないのです。
株式のグラフは比例的・直線的に見えますが、実際には指数的・加速度的な増え方です。
株式がかなり安定的に、最も高いリターンをもたらしてきたことは、グラフから一目瞭然です。
株式への投資では、1ドルが約200年後には約76万ドル(約76万倍)に増えています。
100円なら7600万円、1万円なら76億円に増えるということです。
これは「実質」の年率利回り(複利)では6.8%、インフレを考慮しない「名目」では8.3%にあたります。
なお、図には示されていませんが、戦後の60年間では実質で6.9%、名目で11.2%の年率利回りになります。
長期債への投資は200年間で約1000倍、短期債だと約300倍になりますが、いずれも株式のリターンに比べると大きく見劣りします。
金(きん)への投資は、リターンの期待値がほぼ0です。
預金の価値はインフレに負けて、当初の6%にまで(1ドルだったのが6セント相当に)減っています。
また、前回も紹介しましたが、これまで米国株は日本株などよりも高い平均リターンをあげてきました。(*1)
これから紹介していきますが、名著『ウォール街のランダム・ウォーカー』を書いた経済学者のマルキール(Burton Malkiel)や、著名な投資家のバフェット(Warren Buffett)らは、米国株を中心とするインデックス・ファンドへの投資を推奨しています。
*1 日本経済新聞「上昇力、配当、成長力…米国株の 3 つの魅力」2020年4月3日
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