「やろうと思っていた用事を、うっかり忘れてしまった」という経験は誰にでもあるでしょう。
これは「記憶」(memory)ができないというより、記憶をタイムリーに思い出せない、「想起」(evoke)できないという問題でしょう。
人間の想起能力は貧弱なので、これを補完するシステムをつくって解決するしかありません。
多くの人が使うのは「外部記憶」(external memory)、つまり「脳の外に記憶する」という方法でしょう。
メモをとる、予定表に書き込む、といったことです。
カレンダー・アプリなら、アラームを設定して、想起を補助することもできます。
今では、スマートフォンのメモ・アプリが便利になりました。
私は「Googe Keep」をつかっていますが、他にも老舗の「Evernote」など、いろいろなアプリがあります。
そういうアプリでは、メモは書いた瞬間にクラウド(インターネット上)に保存され、いろいろな端末から同じメモを見ることができます。
音声や写真をメモにしたり、古いメモをキーワード検索で探すこともできます。
これからは、インターネットと生成AIが革命的な外部記憶になるのではないでしょうか。
インターネットには、古今東西、あらゆる専門分野の膨大な知識が蓄えられています。
これまでもGoogleのような検索エンジンのおかげで、キーワードを入れれば、かなり効率的に情報を探すことはできました。
それでも、インターネットの情報量があまりにも巨大なので、人力で調べるスピードや情報量には限界がありました。
ところが今では、(話題になったChatGPTもそうですが)MicrosoftのCopilot (*1)や、GoogleのSGE(*2)のような生成AIを、日常的に誰でも使えるようになりました。
そうしたAIは、検索窓に質問を入れると、わずか数秒でインターネットの膨大な情報を参照し、的を射た答えを簡潔に教えてくれます。
(次回へ続く)
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