北海道・旭川市でFM番組(*)のパーソナリティをつとめるアサリ(浅利 豪)と、経営学者のコーキ(佐藤 耕紀)によるクラシック音楽談義。2人は高校の同期で、かれこれ40年のつきあい。
* FMりべーる「クラシックにくびったけ」
https://fm837.com/program/classic-ni-kubittake/
https://clatake837.amebaownd.com/
コーキ カラヤン(Herbert von Karajan、1908~1989年)指揮のベルリン・フィル(1967年、59歳になる年)は、最も人気のある演奏のひとつじゃないかな。
こういうポピュラーな名曲は、カラヤンが得意にするところ。
ベルリン・フィルの実力も、いかんなく発揮されている。
壮麗で絢爛で甘美な、完成度の高い演奏。
ヴァイオリン・ソロは、コンマスのシュヴァルベ(Michel Schwalbe、1919~2012年)。
安定感のある正統派で、清澄にしてロマンティックな音色。
DG(ドイツ・グラモフォン)の録音も優秀。
文句のつけどころがなく、決定盤ともいえる。
アサリ 私は、基本的にカラヤンが苦手。
だけど、「シェエラザード」のようなロシア物や、R・シュトラウス(Richard Strauss、1864~1949年)などの標題音楽では、彼の面目躍如たる演奏をするよね。
「シェエラザード」では、ベルリン・フィルのゴージャスな魅力と、機能性を存分に活かしている。
この曲を1度しか録音しなかったのは、カラヤンらしくないんじゃない?
コーキ カラヤンはたいてい、ポピュラーな名曲を何度も録音しているよね。
「シェエラザード」では、この1回で心残りのない演奏ができたのかな。
カラヤン指揮、ベルリン・フィル(1967年)のCD裏ジャケット。
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