三省堂の「今年の新語 2022」で大賞に選ばれたのは、「タイパ」という言葉でした。
「費用対効果」を表す「コスパ」(コスト・パフォーマンス)に対して、とくに「時間効率」のことを「タイパ」(タイム・パフォーマンス)と呼ぶようです(時間は費用の一種なので、「タイパ」は「コスパ」の一種でしょう)。
以前から「時間管理」(タイム・マネジメント)には、多くの人が関心をもっていました。
日本の「労働生産性」がよく話題になりますが、これも「1時間の労働が生み出す価値」のように考えれば、要するに「タイパ」でしょう。
そういう意味では、もともと「時間は大切」だったはずです。
なぜ最近になって、ことさら「タイパ」が意識されるのでしょうか。
「三菱UFJ信託銀行」と「ヴァリューズ」が2023年に行った調査(*1)では、「タイパ」を意識した行動として最も多かったのは「動画の倍速再生」だそうです。
「タイパ」を求める理由には、「時間がもったいない」「より多くのコンテンツを視聴したい」などが挙げられていました。
30代では「共働き・育児で忙しい」、50代では「介護で忙しい」という声もあったそうです。
「タイパ」が重視される背景には、「忙しい」「やることが多すぎる」といった状況があるようです。
ところで、近年の情報技術(インターネット、スマホ、便利なアプリ)のおかげで、私たちの仕事や生活は、かなり効率化されたはずです。
以前と同じレベルの仕事を、ずっと短時間でできるようになったのではないでしょうか。
しかし、それで生活が楽になったかといえば、かえって忙しくなったと感じる人も多いようです。
それは、なぜでしょうか。
(次回へ続く)
*1 PRTIMES「【三菱UFJ信託銀行×ヴァリューズ共同研究調査】「タイパ」実態 “動画の倍速再生”は約5割が実践 “タイパ意識”は男性20代、女性30代が最も高い」2023年4月18日
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000167.000007396.html
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