(経営学者)佐藤 耕紀 のブログ

経営学の紹介 & Coffee Break(写真、紀行、音楽など)

新著の内容紹介(1) 同じものが、 違って見える?(文脈効果)

新著『今さらだけど、ちゃんと知っておきたい「意思決定」』の内容紹介です。

今回は「文脈効果」のお話を。

**********

www.youtube.com

 

    下の図は、「ドレス問題」(1-1)のしくみを解説したものです。

*「ぶどう茶」(@budoucha)さんのツイート画像(2015 年 2 月 28 日)から抜粋。
https://twitter.com/budoucha/status/571331880533929984


    客観的にはまったく同じ色も、周囲の描き方によって、主観的には違って感じられます。

    ドレス問題では「明るく黄色っぽい光が当たっている」と想定して見れば、「青と黒」に見えます。
    「青っぽい陰のなか」だと思えば、「白と金」に見えます。
    おそらく視細胞や脳の遺伝的な特徴に加えて、育った環境や経験によって、人それぞれ想定する状況が違うのでしょう。

 

同じものが、違って感じられる「文脈効果」

    「ドレス問題」や「対比効果」(1-4)のように「客観的には同じものが、まわりの状況(文脈)によって違って感じられる」ことを「文脈効果」(context effect)といいます。
    下の図は、文脈効果の例です。

ダニエル・カーネマン著、村井章子訳『ファスト&スロー(上) あなたの意思はどのように決まるか?』(早川書房、2014 年)、第 7 章「結論に飛びつくマシン―自分が見たものがすべて」図 6 

    多くの人は、左側は「A B C」、右側は「12 13 14」に見えるのではないでしょうか。しかしよく見ると「B」と「13」は、まったく同じように描かれています。
    私たちは周囲の状況から、左側は「アルファベット」の文脈、右側は「数字」の文脈でとらえます。だから、客観的には同じものが、主観的には違って見えるのでしょう。

    日本語には「同音異義語」がたくさんあります。
    たとえば「きかん」と言われたら、「期間」「帰還」「器官」など、いろいろな候補から、相手の意図を推測しなければなりません。
    私たちは話の文脈をとらえているので、そうそう誤解することなく会話できるのです。

 

**********

2022年10月発売の最新!!

知的な好奇心を、かきたてる

アマゾンで見る

楽天ブックスで見る

**********

2022年発売、好評増刷中!!

すらすら読めて、よくわかる

f:id:Management_Study:20220112215132j:plain

アマゾンで見る

楽天ブックスで見る

**********

2021年発売、好評増刷中!!

思考力を鍛える、ビジネス教養

アマゾンで見る

楽天ブックスで見る