前回の復習ですが、「商品やサービスの利用者が多いほど、その価値や魅力が大きくなる」ことを「ネットワーク効果」といいます。
名前のとおり、この効果はもともとコミュニケーション・ネットワークの世界で有名になりました。
たとえば、世界で自分だけが電話(またはLINEやZoom)を持っていても、コミュニケーションの相手がいなければ意味がありません。
電話(LINEやZoom)の利用者が増えれば、やりとりできる相手も増えるので、ネットワークの価値は大きくなります。
先に多くの利用者を獲得した商品やサービスは、それだけで魅力が増すので、後発のライバルを寄せつけないことがあります。
「1人勝ち」(Winner take all、勝者総取り)といわれるほど、先行者が圧倒的に勝つこともあります。
TwitterやInstagram、YouTubeやTikTokなどでは、サービスの利用者が増えると、投稿も増えます。
面白い投稿、役に立つ投稿が増えると、サービスはますます魅力的になり、利用者がさらに増えるという好循環が生まれます。
家庭用ゲーム機では、利用者の多いゲーム機は(ソフトがたくさん売れるので)ゲーム・ソフトの開発者にとっても魅力的です。
そのため人気のゲーム機には面白いソフトが集まってますます魅力的になり、利用者がさらに増えます。
この場合は利用者の増加が(ソフトの充実をもたらすことで)間接的にゲーム機の魅力を高めるので、「間接ネットワーク効果」(indirect network effect)と呼ばれます。
ネット・ショッピングでも、Amazonのように利用者の多いショッピング・サイトは、出店者にとっても魅力的です。
そのために商品のラインナップが充実して、人気のサイトはますます人気になっていくのです。
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