新著『今さらだけど、ちゃんと知っておきたい「マーケティング」』の内容を紹介する8回目。
今回は「立地」のお話です。
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今度は、ロードサイド(道路沿い)の立地について考えましょう。
次のクイズにお答えください。
あなたがラーメン店を出そうとしていて、図28のA ~ Fの候補地があるとします。
仮に家賃が同じだとしたら、どの場所が最も有望でしょうか。
なお、交通量が多いのは、東西(左右)方向の太い道路です。
街なかの立地で「人通り」が大切なのと同じで、ロードサイドでは交通量が重要です。
クルマの進行方向も考える必要があります。
クルマは左側通行なので、左側のお店へは簡単に入れますが、右側へはUターンや回り道をしなければ行けません。
気軽に立ち寄ってもらうには、進行方向の左側にお店を出す必要があります。
交通の量や向きは、時間帯によって変わります。
ラーメン店の場合、朝と夜でいえば、ふつうは夜にお客が来るでしょう。
そうすると、夜に交通量が多くなる方向の左側にお店を出さなければなりません。
「会社や工場」のある西(左)へ向かうクルマは、朝の通勤のときに増えます。しかし、(お店を開けたとしても)朝の通勤中にラーメンを食べる人はあまりいないでしょう。
そうすると、夜に「ベッドタウン」へ帰宅するクルマが多くなる東(右)方向の左側、A ~ Dが有望ということになります。BかCの「角地」なら、北(上)や南(下)から来たクルマも呼び込むことができます。
さて、BとCでは、どちらがよいのでしょうか。
一般的には、C のほうがよいとされます。
ひとつの理由は、手前の信号が赤で停車したとき、その先にお店が見えて「入ろうかな」と、ゆっくり考える時間があるからです。
信号が青になるとクルマはゆっくり走り出すので、あわててハンドルを切る必要もありません。
B の立地だと、食べ終わって東(右)へ出るときが問題です。
赤信号で多くのクルマが信号待ちをしていると、道がふさがって、道路に出にくいのです。
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