新著『今さらだけど、ちゃんと知っておきたい「マーケティング」』の内容を紹介する6回目。
今回は「ネーミング」のお話です。
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デザインとともにネーミングも変えて売上を伸ばした商品に、日清食品の「カレーメシ」があります(当初の名称は「カップカレーライス」)。
「カレーメシ」の「ブランディング」(3-8)を手がけた佐藤可士和さん(1-8)は、次のように語っています。
「カレーメシ」は、ご飯とカレーが最初から混ざっています。
商品名に「カレーライス」を入れると、「白いご飯にカレーをかける」と思われて「カレーライス」と比較されそうです。
たとえば、お店で食べるラーメンと「カップヌードル」はもう別物ですよね。「カップヌードルはラーメンっぽくない」という話にはなりません。
それと同じように、「カレーライス」とはまったく違う「カレーメシ」という新しいポジションをつくる戦略のほうがよいと提案しました。(*1)
「ネーミング」(brand naming、商標名)も、商品のイメージを大きく左右します。
「文字で表記した見た目」(視覚)、「耳で聴いた語感」(聴覚)、「言葉の意味」などから受ける印象が重要なのです。
ネーミングでヒットした古典的な例に、「通勤快足」があります。
「レナウン」は1981年に抗菌・防臭の靴下を「フレッシュライフ」という名前で発売しましたが、売れ行きはいまひとつでした。
そこで 1987 年、商品名を「通勤快足」に変えました。
すると、売上は 1 億円強から 13 億円になり、2年後には45億円になったのです。(*2)
(*1)テ レ ビ 東 京「 カ ン ブ リ ア 宮 殿 」2 0 2 1 年 4 月 2 2 日 、
https://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/backnumber/2021/0422/
(*2)AERAdot.「改名で売り上げ 40 億円の「お~いお茶」売れる前の名前は…」、
https://dot.asahi.com/aera/2014052000022.html
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今さらだけど、ちゃんと知っておきたい「意思決定」【内容紹介】
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